僕たちが誰かの悩みを聞く時というのは、
大抵の場合は、結果を聞かされている。
「最近仕事で辛いんです。」
「仕事で上手くいかないことがあって。」
「旦那と喧嘩をしてしまって。」
「酷いことを言われて傷ついた…。」
これらもすべて結果です。
だから僕たちが次に聞くべきは、
”何があったのか?”
というシンプルなことです。
何かがあった結果として「最近仕事が辛いんです。」という言葉を言っているのですから。
「最近仕事が辛いと感じるような出来事があったんですか?」と、
出来事と気持ちを紐づけて聴いていきます。
そうすれば、具体的に辛いことが出来事レベルで見えてきます。
すると援助がしやすくなります。
ただ、上記の質問にもクライアントが答えられない時があります。
「いや、特に何かあったというわけではないんです。」と。
すると僕たちは、困ってしまいます。
しかしそんな時は、もう一歩踏み込んで聞いていきます。
「仕事の特に何が辛いの?」といった具体的な部分を明確にしたり、
「仕事自体が今きっと全部が辛いと感じていると思いますが、
特に辛いな感じた時のことを教えてもらえますか?」と聞いていきます。
このように一歩踏み込んで具体的に聞いていくと、
もう一歩相手を理解することが出来ます。
それがより一歩踏み込んだ共感に繋がります。
そしてそれがより良い援助に繋がります。
この一歩を踏めるかどうかというのは、
案外大きいのです。