順調にいっていることをその時に伝えることも大事ですが、

「順調にいっていたらもうちょっとこういうこともやっていきますよ。」

ということを事前に伝えておくことも大事です。

 

例えば、

「順調進んでいったらもうちょっと自分で語ってもらう量を増やしていきますね。

ただ、今は話すのも苦しいでしょうからまずは僕の方で思いを汲ませて声を掛けていきますから、

イエスかノーで答えられる質問や、汲んだことが違ったら教えてくださいね。」

といったことを事前に伝えておけば、

イエス・ノーや援助側が思いを汲んで話を進めるだけでなく、

オープンクエスチョンが増えてきたり、

今どう考えて、どう感じていますか?

というように語ってもらう質問が増えてきたとしたら、

上手くいっている証として、

クライアントが認識してくれる可能性があります。

 

その場で、順調にいっている点をフィードバックすることも大事ですが、

事前に伝えておくことで、

「あ、今自分はこのような時期に来たのだな。」

「ちょっとは良くなってきたんだな。だから今こういう取り組みをしているんだな。」

と、そのように思えるきっかけになり、

希望に繋がる可能性があります。

 

勿論、その順調にきたらこれをしていきましょうというものが、

クライアントのしたい事とズレていたり、

援助側はオッケーだと思っていたが、

クライアント側はそうではなかったという場合は、

上手くいきませんから、

微妙な調整が必要にはなりますが、

事前に順調に進んだ時のことを予告しておくということも、

1つの援助策として大事なのだと、

これまた学びました。

 

僕はどちらかというと、

順調にいっていることを直接捕まえて、

その場で伝えることが殆どだったのですが、

それだとけだと上手くいかないことも多く、

それで困っていたところのスーパーバイズでしたので、

とても助かりました。

 

今日は皆さんにこの話をシェアしたくてこの記事を書きました。

 

少しでもあなたの援助の参考になりますように。

・JCA カウンセリング・傾聴スクール 講師 
・カウンセリングルームこころ音 カウンセラー
元引きこもりのカウンセラー。現在は講師として、毎週(土)講義を行う。
都内のクリニックでカウンセリングも行っている。