人生を懸命に生きているからこそ、
将来のことが不安になることがあります。
「このままの生き方で大丈夫かな?」
「自分の生き方はこれでいいのかな?」
「○○してもいいのかな?」
「こう考えてもいいのかな。」
「こっちを選らんでもいいのかな。」
といったような自分のこれからの生き方に不安を覚えたり、
自分がしようとしていることへの正解を求めて不安になったり、
自分の考え方に自身が持てなくなったり、
自分の選択に迷い正解を求めようとするあまり不安になったり。
このように人生には不安になる時期があります。
カウンセリングをしていてもそうです。
クライアントは上記のような不安な気持ちを抱えてきています。
だからこそ、「これいいのでしょうか?」そんな言葉が出ることが間々あります。
そんな時、
「そうですよね。それだけ真剣に取り組んでいれば不安になるのも当然ですよね。
特にどこが不安ですか?」
といったように焦点化していって、一緒に考えていく方向性もありますが、
「許可」といって、
・「大丈夫ですよ。」
・「いいんですよ。」
といったようにクライアントの選択に許可を与えることで、
ほっとするということがあります。
僕たちは自分の選択や考えに自信を持てない時があります。
そんな時に、誰からから「それでいいんだよ。」という一言や、
「大丈夫だよ。」の一言をもらうと、
なんだか自分の考えや選択に自信が持ててくるということがありますよね。
それと同じです。
ですから、クライアントから「それでいいんですかね?」というような確認が来た時、
それでいいんですよと返すことも大切になってくるのです。
勿論、そのいいんですかね?という考え方や選択が、
クライアントにとって良いものになりそうだという判断が前提ですし、
あまりにもカウンセラーに確認を求めてくる場合は、
別の対応が必要です。
そういったケースを置いとくとしたら、
許可を出すというコミュニケーションも大切なのだなと、
最近改めて感じました。
というのも、
もともと力のあるクライアントさんですが、
ある仕事でのことがキッカケでうつ病になってしまい、
それで自分の考えや選択に自信が持てなくなってしまった方がいました。
それで、話の中でたまに「これでいいんですかね?」という言葉が出てくるのです。
その度に僕は、
「いいんだと思います。何よりそれ程になるまで頑張ってきたじゃないですか。」
「僕個人としてはそれでいいんだと感じていますよ。」
というように返していました。
仕事のことを思い出さなくなってきた時も、
「これでいいんですかね?」という言葉に、
「そうやって思い出さなくなってきたのは、良くなってきている証拠ですよ。それでいいんですよ。」
というように、ことあるごとに「許可」というコミュニケーションを行いました。
その方は徐々に良くなり、
最後にこんなことを言って卒業されました。
「話を聞いて貰って、それでいいんだと言ってもらえて、
なんだかとっても安心しました。自分はこれでいいんだと思えて、
少しずつ前を向けました。」と。
悩み相談や誰かに話を人がする時、
その誰かに「良いんだよ。」って言ってもらって、
安心を得ることが大事な方もいらっしゃるのです。
自分じゃ許可が出せないこともありますからね。
そして、これは受容も同じですね。
自分じゃ受け止められないことも相手に受け止めてもらえると、
なんだか妙に安心するものです。
話し手が出来ないことを、
一時的に聞き手が変わりするということは、
以外にも大切なのです。