自分の心を探索していくには、
安心感が必要です。
カウンセリングというものは、
自分の心を探索していく過程です。
だからこそ、
一番最初にクライアントが安心できるような関係性を築いていくことが大切なのです。
心に触れる。
心を探索するということは、
とても繊細な作業です。
だからこそ、
安心安全な環境でそれをすることが大切であり、
その為に、
僕たちカウンセラーは、
様々な工夫をしていくのですが、
その安心感は、
技術だけでは作り出せませんから、
自分の在り方も整えていく必要があるのです。
カールロジャースは、
援助側が自分の悩みをクリアにし、
嘘偽りがなく、
等身大の自分で関わることが大切とし、
それを「純粋性」と呼びました。
今になってその大切さを実感する日々です。
純粋性がなければ、
技術なんてものは役に立ちません。
どんな言葉も相手に届きません。
心から使えて、
心から発せられて、
初めて技術は意味を持ち、
言葉は力を持ちます。
そう書いてあったからとか、
それがいいとされているからとかではなく、
相手と相対した時に、
心から思いやりを持って、
相手を見れる時、
心から広い視点で見れる時、
言葉は意味を持ち、
誰かの心の中で動き始める。
その時迄、
僕たちは、
絶えず技術を磨き、
失敗を繰り返し、
落ち込み反省し、
自分の心を省みて、
生きていくしかないのだろうと、
そんなことを思うのでした。
