ゴール設定が最近上手くいかないことがあったので、

先日スーパーバイズでトレーニングを受けてきました。

 

ゴール設定の時に、

SFA(ソリューション・フォーカスド・アプローチ)的にゴールを肯定的に設定し、

具体的な行動レベルに落とし込むというやり方があります。

 

これは、行動パターンを変えるということに繋がりますが、

SFAもクライアントのやり取りをシステマチックに見ていますから、

当然のやり方といえば当然です。

 

そして今回僕がトレーニングしたのは、

もう一つのゴール設定です。

 

それは、○○をする為の能力を上げていくという方向性です。

つまり、外的な変化(行動パターン)ではなく

内的な変化を生み出す為にゴールを設定するということです。

 

例えば、

「自分の意見を言えるようになりたい。」

といった場合に、

自分のどんな意見かを具体化しながら、

自分の意見を言う為に必要な能力を

どの程度クライアントが持っているのかに注意しながら、

ゴールを設定していきます。

 

つまり、簡単に言うとこんな感じです。

 

「自分の意見を言うようにするという結果」

これを出す為には、

「どのような能力が必要で、どんな能力を身に付けていけば

クライアントはそれが出来るようになるだろう?」

ということをクライアントと一緒に考えていく方向性のゴール設定です。

 

「自分の意見を上手に言えるようになりたい。」

→「その為には、今よりもっと何が上手に出来るようになればいいと思いますか?」

→「その為に、どんなことを上手にする力を身に付ける必要がありそうですか?」

といったように聞いていき、

その「自分の意見を上手に言う」為の能力を吟味していきます。

 

ここでクライアントが答えられなかったら、

共同作業で一緒に考えていき、

どんなアイデアがありますか?

とか、

具体的に自分の意見を言えている人って、

身近にいますか?

いるとしたら、

その人は、どんなことが上手だと思いますか?

どんな能力を持っていますか?

といったようなことを聞いていきながら、

一緒に考えていきます。

 

また、クラアインとが全く答えられなければ、

こちら側がいくつか提示して一緒に考えていく。

 

こうして出てきたことに対して、

行動と紐づけていって、

その行動を練習していく。

 

例えば、自分の意見を言う為に必要なことは、

・もっと上手に自分の気持ちに気づく。

・もっと上手に言葉にした気持ちをまとめる。

・相手に伝わりやすいように伝える技術

・もっと上手に間を読む

 

そうやって能力を伸ばしていく

という方向性のゴール設定もあると、

そのように教わりったのでした。

・JCA カウンセリング・傾聴スクール 講師 
・カウンセリングルームこころ音 カウンセラー
元引きこもりのカウンセラー。現在は講師として、毎週(土)講義を行う。
都内のクリニックでカウンセリングも行っている。