物事を決めないで、
時がすぎるのを待つというのは、
とても勇気がある決断です。
何かに僕たちはすぐに意味を付けます。
何かをしたら、
何かをされた、
あの人はダメな人だ。
自分はこういう人間だ。
といったように、すぐに何かを決めたがり、
何かに意味をつけたがります。
それはなぜかというと、
落ち着かないからです。
何も決めない状態というのは、
とても不快なのです。
でも、「○○さんの取り組みは上手くいかないかもしれない。」
といった時に、
いや大丈夫だ、
まだわからない
という姿勢も決めない、
つまり保留することです。
何かの判断をしないということは、
案外に勇気がいることなのです。
相手から言われたことに対して、
「そうかな。まだ分からない。」
といったような姿勢で取り組むのも、
保留と同じです。
どうするか決めないということは、
不確実さの中で待つことで、
その体験の中で、
感じている気持ちを感じるままでいるということです。
大切な人が亡くなった時、
後悔にさいなまれながらも、
何とかしたい気持ちもあるけど、
「何もしない。」ことを選んだ方がいました。
それも保留することですが、
それも勇気がいる決断です。
忘れようと決めた方が楽ですし、
少しずつ気持ちの整理をすると決めた方が幾分か楽です。
でもその方はそれをしなかったのです。
まだ決めないという決断は、
人生を決める大事な方針の一つなのです。
そして、その決断をした後に、
時間と環境要因が後押しをしてくれて、
物事が自然と決まってくるなんてことも往々にしてあるのです。



