相手の力強さを聞く。

これは、カウンセリングにおいてとても大切です。

 

堀之内高久先生の本を読んだ時に、

こんな言葉がありました。

その人の問題を聞いて、その人を理解したと考えるのは間違いである。

その人の価値は、これまでの人生で乗り越えてきたことにある。

by 堀之内 高久先生

結構前に読んだ本なので、

うろ覚えで大変恐縮ですが、

このようなことが書いてあったのです。

 

その時は、

そうだなと感じてはいましたが、

正直実感が伴っていませんでした。

 

でも、実際にカウンセリングをするようになってから、

何年か経った今。

 

その言葉がなぜだか身に染みています。

 

問題を見ないことが良いことではないですが、

僕たちがクライアントと共に

目の前に出現してきたテーマを乗り越えていくには、

強みが必要であり、

その人のリソースが必要です。

 

その為には、

僕たちは問題ばかりを聞いていてはいけません。

 

どのように乗り越えて来たのか、

何が支えになったのか?

何が朝起こす力になっているのか?

何が会社行く力になっていくのか?

頑張りをやめれない理由は何か?

何がこの2か月間、問題を悪化させずに食い止める力になっているのか?

 

誰かの力になりたい。

 

その原動力はどこから来るのか、

誰がその力に寄与してくれたのか?

誰が今まで支えてくれたのか?

それが身近な人なのか、

夢なのか、

希望なのか。

 

どのように支えてくれたのか。

 

どこが一番力になったのか。

 

何故逃げたくないのか。

 

そんなに苦しいのに、

その思いを支えているのは何か。

 

僕たちは、問題以外にも聞かなければいけないことが沢山あると、

最近そのように感じるのでした。

 

そして、聞いただけでは全く意味がなく、

聞いた後にそれをどのように解決へのリソースとして繋げていくのか、

活かしていくのかということが、

とっても大切になってくると感じるのでした。

・JCA カウンセリング・傾聴スクール 講師 
・カウンセリングルームこころ音 カウンセラー
元引きこもりのカウンセラー。現在は講師として、毎週(土)講義を行う。
都内のクリニックでカウンセリングも行っている。