傾聴実技講座

意図を持って聞く

先日は、傾聴実技コースの4日目でした。

4日目は、「意図を持って聞く」トレーニングでした。

 

コミュニケーションというのは、

瞬間瞬間が選択の連続です。

 

例えば、「最近仕事が大変なんです。」と相手の語りを聞いた時に聞き手側は、

・「そうなんですか。最近仕事大変なんですね。」

とオウム返しをすることが出来ます。

・「そうですか。」

とだけ相槌を打つことも可能です。

・「仕事よく頑張ってますもんね。何があったんですか?」

と労わりながら、質問をすることもできます。

・「最近というと、前は大丈夫だったの?」

と仕事が忙しくなかった例外を聞くこともできます。

・「忙しいんだ。それで忙しいというと、具体的にどんなことで忙しいの?」

と仕事が忙しいとは何を指しているのかを聞いて、

相手の状況を理解しようとすることもできます。

 

このように「最近仕事が忙しいんです。」という言葉一つとっても、

聞き手側の反応は様々なものが考えられます。

 

このように実は、

相手の語りに対して、

どのようにその瞬間反応するかという選択肢は、

実は沢山あるのです。

 

そして、こういった選択肢の中から、

その状況で望ましいと思われる選択肢を選んでいくことが、

聞き上手へとつながっていくわけですが、

僕たちはこういった選択肢に気づかず、

無自覚で相手の話を通常聞いています。

 

ですから、そもそもどういった選択肢があるかもあまり気づきません。

 

そして気づかないが故に、

同じような聞き方を繰り返してしまうということがあるのです。

 

その為、聞き上手になる為にも、

自分が取りやすいコミュニケーションパターンに気づき、

その瞬間瞬間のコミュニケーションを大切にするためにも、

無自覚に聞いて応答をするのではなく、

意図を自覚しながら聞いていくことが大切です。

 

そうするとことで、自分にとってベストな聞き方が出来るようになります。

 

では「意図を自覚しながら聞く」というのは、

具体的にどういうことでしょうか?

意図を自覚しながら聞くということ。

それは、

自分が相手に伝えたかったメッセージの裏にある思いや気持ちや、

自分が相手に聞きたかったことを具体的に自覚するということです。

 

さて、どういうことでしょうか?

 

例えば、こんなことありませんか?

「最近、忙しくない?」

とパートナーに質問することです。

 

こういう場合は、「忙しい」かを聞きたいわけではない場合が多くないですか?

この「最近、忙しくない?」という言葉の裏には例えば、

・「心配している。大丈夫かな?ちゃんと休めているかな?」

という優しさが隠れていることがあります。

・「最近忙しくて、あまり会えなくて寂しいよ。」

という寂しが隠れていることがあります。

・「早く帰ってきて欲しいな。」

という願いが隠れていることがあります。

 

このように「最近、忙しくない?」

と「伝える」の裏には、

上記のような意図(思い等)が隠れていることがあります。

 

このように相手に「伝える言葉」の裏には、

こういった意図があることが間々あります。

 

ですが、伝える際はあまり自覚されることはありません。

 

質問する時も同じです。

 

自分がした質問に対して、

「あ、いやそうじゃなくて、こういうことが聞きたかったんじゃなくて、実は○○が聞きたかったんだよね。」

という経験がある方は多いと思いますが、

これも相手に質問の”意図”が伝わらなった為に起きることです。

 

その為、意図(この場合は、何を聞きたいか)を自覚していれば、

質問の形が変わり、

こういったコミュニケーションのずれも少なくなりますし、

自分が聞きたいことの返答を聞くことが出来ます。

 

勿論、これは私たちが相手に言葉を伝える時も同様です。

意図を自覚していれば、

よりコミュニケーションのずれを少なくすることできます。

 

その上、

意図を自覚していれば、

コミュニケーションがうまくいかなかった時に、

意図と通りに伝えるには/ 聞くにはどのようにすればよかったのか?

という選択肢を吟味することできます。

 

例えば、

相手に「大丈夫だよ。」って伝えて

安心して欲しいという意図があったとします。

 

その時に、あなたが”安心”して欲しくて「大丈夫だよ。」って

言葉で相手に伝えたとしましょう。

 

その際に、相手に「そうかな?」と言われたとすると、

意図が上手く伝わっていなく、

「大丈夫」という言葉では安心を感じにくかったようですので、

例えば「私もそういった経験をしたけど、結果上手くいったから大丈夫だよ。」

と伝える選択肢の方がいいかもしれません。

 

ただ、この選択肢を選んだ場合、

自分とあなたは違うのよという反発を生むかもしれませんから、

違う選択肢の方がいいかもしれません。

 

その為、例えば「大丈夫だよ。私は上手くいくと信じているよ。

だってそんなに頑張ってきた姿を私はずっとそばで見ていたもの。」

と伝えた方がいいかもしれません。

 

もしくは、背中をポンポンと優しく叩いて、

「あなたらしいね。そういう所。大丈夫だよ。」

ってシンプルに伝えた方がいいかもしれません。

 

はたまた、無言で、だけど笑顔と温かい目でうなづくことが役立つかもしれません。

 

このように「大丈夫だよ。安心して。」というメッセージを伝える手段は沢山あります。

 

自分が何を伝えたかったのか、

何を聞きたかったのかという意図を自覚出来れば、

その瞬間瞬間のコミュニケーションで、

自分にとってのベストな選択肢を選べるようになります。

 

勿論、いきなりは難しいですが、

意図を自覚出来れば、

振り返った時に、

次はこのように伝えようと修正することが出来るのです。

 

自分が出来るベストな聞き方をする為にも、

意図を自覚して聞いてみてくださいね。

 

こういうトレーニングをしたい方は、

傾聴実技コースへお越しくださいね。

 

次回の傾聴実技コースは、2020年4月18日(土)スタート

・JCA カウンセリング・傾聴スクール 講師 
・カウンセリングルームこころ音 カウンセラー
元引きこもりのカウンセラー。現在は講師として、毎週(土)講義を行う。
都内のクリニックでカウンセリングも行っている。
お読み頂きありがとうございました。
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