出来ている所を伝え、相手を力づける。

「この方は行動。

つまり体を動かすという行動のみで、

出来る/出来ないを判断していますが、

出来ている所は、体を動かす行動以外にも沢山あります。」

その先生からの言葉で、

本当に細かく捉えていらっしゃるなと心から感じたのと、

こういう区別をつけていくというのは、

学ぶ時にとても大切なんだろうなって、

そのように感じました。

 

ただ、今日お話ししたいのはそのことではなく、

相手の上手くいっている所/出来ている所をフィードバックする時に、

大切となるのは、相手の目に見える行動だけではなく、

相手の考え方もその出来ている事の一部に入るということです。

 

上手くいっている所や出来ている所は、

何も相手の具体的な体を動かした行動のみではなく、

考え方や浮かんでくるイメージなどにも現れてきているのです。

 

ですからそこを見つけてフィードバックすることも大切なのです。

なぜなら、それが相手にとって力づけや希望となるからです。

 

例えば、実際に僕がフィードバックした例ですと、

「以前は、パチンコを思い浮かべると

行きたくなるような肯定的なイメージが浮かんでいたのに、

今は嫌悪の対象としてイメージされるようになりましたし、

そこに家族の顔も浮かんでくるようになったんですね。

変わっていないとお感じになっているかもしれませんが、

行かない努力を続けている中で、

心の中もだいぶ変わってきたのではないでしょうか。」

といったように、

浮かんでくるイメージが変わっていること自体が

進んでいる(上手くいっている)というフィードバックをしたり、

「前は試してダメだったら、もう終わりだ。

というような思考だったのが、

今はそれがダメだったら違うやり方を試せばいいや

と考えられるようになっていますね。

うつ病の特有の白黒思考がなくなってきましたね。

どうやってそのように考えられるようになったんですか?

何がそう考える助けになったんでしょうか?」

といったように、

うつ病特有の思考である白黒思考(90点でも0点。100点以外はダメといような思考)ではなく、

より柔軟性を持った考え方に変わったことも、

回復している兆しですし、

上手くいっている所です。

 

こういった行動面以外の上手くいっている所や、

変わってきている所をフィードバックすることで、

上手くいっているんだといったように自信がつきますし、

自分はいい方向へと向かっているんだというような希望が強まります。

 

このように体を動かす行動以外にも変化している所や、

上手くいっている所やいきつつあるところはあります。

 

そこを見つけてフィードバックすることは大切です。

 

ただ、目に見えない分難しいですけどね。汗

 

だからこそ見つけるヒントをちょっとだけご紹介させていただきますね。

目に見えない行動の中に含まれるもの。

①考え方

➡これはこの記事で書いた通りですが、

考え方には、浮かんでくる言葉やイメージが含まれます。

②決断

➡決断できなかった方が決められるようになったりすることも上手くいっていることです。

また、この決断の方向性が相手の為ではなく、自分の為にすることが出来たり、

その逆の方向(自分本位ではなく、相手の為に)が出来るようになることも上手くいっていることです。

③選択

➡選択が出来るようになるということは、自分の気持ちに気づけるようになったということです。

それも一つ上手くいっていることです。

④気持ちに巻き込まれなくなった所/冷静に考えずに自分の気持ちを優先出来た所

➡例えば、感情的になりがちな方が、

いつも感情的になる場面で気持ちと上手に付き合えるようになることや、

逆にいつも冷静な方が、自分の気持ちを上手く表現できるようになることです。

⑤外的な基準(外からの評価や地位・承認等)ではなく、内的な基準(自分の気持ちや価値観を軸に)になってきたこと。(逆もまたしかり)

➡外側に正しさを求めていた方が、自分の気持ちを軸に行動が出来たり、

自分の気持ちや価値観が正しいと感じていた方が、

人の意見を聞けるようになったりといったように、

準拠枠が変わったことも変化です。

⑥責任の所在の理解が深まる。

➡例えば、自分の責任と感じすぎていた方が、

「それはでも自分のせいだけではない気がする。」と考えられたのは、

すべて自分の責任ではなく相手の責任もあると捉えられているので、

これもうまくいきつつあることになります。

こういったように体を動かす行動以外にも、

沢山僕たちは行動しています。

 

ですからそこも捉えていくことが出来ると、

目の前に出ている行動だけではなく、

「こんな風にも考えられるようになったんだ。」

「こんなように感じられるようになったんだ。」

と援助側が感じることが出来ますし、

それが関わる上での希望にもなっていきますし、

それを相手に伝えることで、

それ自体も相手に対して希望になっていきますし、

力づけになります。

 

希望の伝達。

 

それがカウンセリングではとっても大切です。

勿論、僕もまだまだまだまだで、

出来ていないところばかりですが、

やっぱりそういったところに声を掛けてけるように、

日々研磨しています。

 

あなたも、もしよろしかったらこういった視点を身に付けて、

相手の上手くいっている所に気づけるようになってくださいね。

・JCA カウンセリング・傾聴スクール 講師 
・カウンセリングルームこころ音 カウンセラー
元引きこもりのカウンセラー。現在は講師として、毎週(土)講義を行う。
都内のクリニックでカウンセリングも行っている。
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