カウンセリングで過去をただ聞いていては、意味はありません。

ただ、個人的な事情を聴く為に過去を聞くのは、役立ちます。

 

僕たちは、相手の悩みを聞く時に過去を聞くけれど、

そういった時というのは、問題点を洗い出すために聞きます。

 

でも、そうではなくて、

なぜそんなに苦しいのかを理解する為に過去を聞く。

 

そんな視点もとっても大切です。

 

「自信がないんです。」

 

その言葉の裏に隠れた、

そう思うようになってしまった個人的な事情としての過去を聞く。

その言葉の裏にある苦しみを理解する為に聞く。

なぜそんなに自信がないことが苦しいかを理解する為に過去を聞く。

 

そういう視点を持つと、

これが問題だという視点ではなく、

こういう”事情”があったのか、

それは苦しいよねって思えます。

 

そうすると問題を見るのではなく、

相手の苦しみを”理解”する方向へとシフトしていきます。

 

そんな視点で来てみることも、

とっても大切だよって、

僕は教わってきたのでした。

 

だから皆さんもそんな視点で聞いてみてくださいね。

 

過去に何か原因があったんじゃないか、

問題があったんじゃないかと聞くのではなく、

そうなった個人的な事情として、

なぜそんなに苦しいのかを理解する為に聞いてみて下さい。

・JCA カウンセリング・傾聴スクール 講師 
・カウンセリングルームこころ音 カウンセラー
元引きこもりのカウンセラー。現在は講師として、毎週(土)講義を行う。
都内のクリニックでカウンセリングも行っている。