先日は、心理ケアカウンセラー資格認定講座でした。
今回重点的にトレーニングをしたことは、
具体的に話を聞いていくということです。
なぜ話を聞く時に具体的に聞いていくのかというと、
ブログでも何回か書きましたが、
人が悩みを語る場合というのは、
見出しであることが多いからです。
つまりこういうことがありましたという、
とてもざっくりした話であることや、
最近こういうことがよくあるという、
最近のパターンなどを話すことが多いのです。
その為、カウンセリングでは話を聞く時は、
「見出し」ではなく、「エピソード」を聞いてきます。
エピソードは、台本のように具体的な台詞があり、
どういう行動をするのか等、
詳しくやり取りを知ることが出来ます。
そうすると、具体的にどのような行動をしたのかがわかり、
相手の心の反応の癖やコミュニケーションの癖がわかるのです。
ただ、どの話も具体的にエピソードを聞いていくのかというと、
そういうわけではありません。
クライアントの最も困っていることや、
悩みが生じたキッカケの出来事などを聞いていくのです。
こういったことを具体的に聞いていくことで、
”具体的に”クライアントが何に困っているのか、
どんな出来事で悩みが生じたのかなどより詳しくわかるのです。
すると、援助の方針もより具体的になってくるのです。
ただ、この具体的に聞いていく上では、
1つあることを意識することが大切です。
それは「当たり前に聞かない。」ということです。
例えば、「結局、上司は聞いてくれなかったんです。」という話があった時に、
「そっか。聞いてくれなかったんだ。」となってしまうと、
理解したと思うのは早いのです。
その時に、上司が聞いてくれなかったというのは、
無視したのか?
それとも取り合ってくれずに、忙しいと言われたのか?
それともそれとも話は聞いたけど、
自分が伝えた通りに動いてくれなかったのか?
などなど色々な可能性が考えられるのです。
このように、一つ一つ相手の言葉を限りなく当たり前で聞かずに、
相手が語る言葉を白紙のキャンバスに絵を描くように聞いていくことが
とてもとても大切なのです。
すると、実際にどのようなコミュニケーションがなされて、
どのような反応をお互いにしていたのかがわかってきて、
援助がしやすくなってくるのです。
ただ、このスキルを身に付けていくには、
かなりトレーニングが必要です。
自分がどこを聞けてないのかというのは、
なかなか自分では気づきにくいですし、
どこを聞けばいいのかというのかも、
分からない時がありますからね。
ですから、心理ケアカウンセラー資格認定講座では、
こういったトレーニングを繰り返ししています。
ご興味がある方は、是非お越し下さいね。
