アドバイスをする前に必須の質問と視点。

「自分の軸を持ちたい。」

という方は、多いけれどそれが何なのかを分っている方は、

案外少ないものです。

 

同様に、

「今よりも、もっと勇気を持ちたい。」

「自分に正直になりたい。」

といった思い思いの悩みや目標も、

結局それが何なのか?

ということを”具体的に”わかっている人は少ないのです。

 

では、それを援助側がわかっているのか?

と聞かれると、勿論援助側もわかっていません。

 

何故なら、それらの言葉は抽象的である為に、

具体的に何を指しているか、

もしくは何を志向しているかが人によって違うからです。

 

ですから、

「今よりも正直になりたいんです。」

「自分の軸を持ちたいんです。」

「どうしたらいいんですか?」

と言われても困ってしまうわけです。

 

また、ここで「どうしたらいいんでしょうか?」と相手に聞き返しても、

「ん~わからないんですよね。なんかアイデアありますか?」

という話になってしまって話が進みませんし、

そこで援助側が解決策を考えても、

相談は上手くいきません。

 

なぜなら情報が少なすぎるからです。

例えば「自分に正直になる」ということが何を意味しているのか、

その本人の定義がわからないとアドバイスも出来ません。

 

その為、まず始めは言葉を紐解いていくわけです。

 

「自分に正直になるというのは、具体的には?」

「もうちょっと詳しく教えてもらえますか?」

と聞いていくわけです。

 

それでも答えが出てこない場合は、

「どんな時に○○さんは、この人”自分に正直だな?”と感じますか。」

「○○さんが、自分のことを正直だなと少しでも感じたのは、どんな時ですか?」

「逆に自分に正直じゃないなと感じた時はいつですか?」

「具体的にその出来事を教えて頂けますか?」

といったように、情報を集めていくのです。

 

すると、目の前の人の「自分に正直になる。」が出てくるのです。

 

じゃ~それに対して、一緒に考えていくのか?

というと、まだちょっと情報が足りません。

 

何が足りないかというと、

目の前の人はドライブでいうと、

乗りたい車のことを「自分に正直になる」と言っているわけです。

 

その乗りたい車の種類がわかっても、

相手がどこを目指しているのかがわからないと、

車だけでは目的地にたどり着けませんよね。

 

また、車でそこへ向かうことが最善なのかもわかりませんよね。

そこで大切になってくるのが、なぜその目的地に行きたいかです。

つまり「自分に正直になるという車」に乗ることで、

何を期待しているのか?

ということを援助する上では理解する必要があるのです。

 

例えば、その「自分に正直になるCar」を乗りこなすことで、

大切な人に正直に気持ちを伝えられなかった後悔を成仏させ、

もう自分にあんな惨めな思いをさせずに、

ちゃんと自分の気持ちを相手に届けることで、

不器用だった自分を変えて自分に自信を持ちたいのだとしたらどうでしょう。

 

この場合、必ずしも「自分に正直になるCar」という手段でなくてもいい場合がありますし、

必要なのはその車ではなく、

伝えようとしても言葉が浮かばなかったんだとしたら、

「伝える技術car」かもしれませんし。

 

言葉が浮かんでも、

伝えられなかったんだとしたら、

「勇気を持つcar」が必要かもしれません。

 

伝えようとしても、

過去に気持ちを伝えて、

「気持ち悪い」といったひどいことを言われて、

傷ついた気持ちが出てきて伝えられないんだとしたら、

「傷を癒すcar」にまずは乗ることが必要かもしれません。

 

このように手段と目的地と、得たいものがわかってくると、

その人の人となりや思いが見えてきますし、

他の手段などもアイデアとして浮かびやすくなり、

援助がしやすくなるのです。

 

つまり、どの車のパーツや車種や色や性能、

スピードなどを正直になると言っているのか?

ということを最初は聞いていく必要があり、

どうしてその車に乗りたくなったのか?

というキッカケを聞き、

どこを目指しているのか?

そこにたどり着くことで、

何が今と違って欲しいのか?(何を期待しているのか?)

といったことを理解する必要があるのです。

 

そして、そういったことを紐解いていった上で、

まずはご本人に考えてもらうのです。

 

「その目的地に行くのは、果たして本当にその車に乗るが最適でしょうか?」

「その車に乗るのが最適だとしたら、どのくらいのスピードの車が良いでしょうか?」

「その車がどこにたどり着いたら、乗った意味があると思いますか?」

「どの景色が見れたら、その車があっていたとわかりますか?」

「どんな車が欲しいですか?」

「相手は、あなたがその車に乗り始めたと、どのようなことから気づきますか?」

「もし、その車にあなたが乗ることが出来たら、あなたの生活で何が違ってきますか?」

「その車に乗る上で、一番大切なことは何でしょうか?」

「その車に乗るには、最低限何をしなければいけないでしょうか?」

「その車にあなたが乗っていると、隣の人は何で気づきますか?」

「昔、その車に乗れていたことはありませんでしたか?」

 

といったように質問を通して。

 

それでも答えが出ない時や、

相手の車がすでにエンストしていて、

ガソリンがない場合、

こちら側が牽引する必要がある時もあります。

 

ただ、それ以外の場面では、

出来るだけ相手が自分の気持ちを探索して、

答えが出せるようにサポートをしたいものですね。

・JCA カウンセリング・傾聴スクール 講師 
・カウンセリングルームこころ音 カウンセラー
元引きこもりのカウンセラー。現在は講師として、毎週(土)講義を行う。
都内のクリニックでカウンセリングも行っている。
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