カウンセラーが勇気をもって接する為に必要なこと。

昨日はとある講座で公開スーパービジョンを受けてきました。

 

スーパービジョンというのは、

日本語でいうと「臨床指導」のことで、

自分のカウンセリングをカウンセラーの先生から指導してもらうことです。

 

今まで何年も一人の方から臨床指導を受けているのですが、

ちょっと別の視点からアドバイスや指導を頂きたいなと、

そんなことを考えて、講座に申し込んでみたのです。

 

その講座はカウンセリングの夜ゼミというもので、

中身は特に決まっておらず、カウンセリングの先生を中心に

指導が受けられるというもので、

何かやりたいものないですか?と言われて、

手を挙げて「スーパーバーズやりたいです。」といったのです。

 

いや~ドキドキでしたわ(笑)

 

自分のカウンセリングと畑が違う場所ですし、

自分がやってることが理解されるのか?

袋叩きになるんじゃないか?と、

手を挙げたことを後悔しました。汗

 

いやぁでも勇気をもってやってみてよかったなと思いました。

20人くらいが見ている前で、

自分のカウンセリングやケースを話して、

その指導を受ける。

もう緊張はかなりしましたが、周りの目はそこまで不思議と気になりませんでした。

目の前のカウンセラーの先生を見ながら、

自分の関わり方や自分が気づいてない点等、

自分の心の内側を見る機会が多くあったせいかもしれません。

 

スーパーバイズ中に、クライアントに自分もまきこまれていて、

クライアントと同じように独り相撲になっていることや、

一人で何とかしようとしている為、

奥様の協力がカギになるかもしれない。

だからこそカウンセラー・夫婦の3者間の協力関係を作って、

みんなで取り組みましょうといったように、

色々な視点や気づきがありました。

 

一方で、わざと協調されるようなところは、

ちょっとイラっとしたり(笑)

 

色々な感情が動き、結果的に受けてよかったなと感じました。

 

僕はかなり視野が狭くなっていて、

クライアントのことをかなり難しく捉え、

かなり問題を多く抱えている人と思い込んでいましたが、

色々な見方があるなぁと実感し、

世界観が広がり、ちょっとだけ自分の中で希望が芽生えたような、

そんな感じがしました。

 

それが何よりも受けてよかったなと感じた理由です。

 

自分の心持ちって、

クランアントと相対した時に、

かなり自分にもクライアントにも影響します。

 

ですからそういった意味で、

その心持が少し変わったという点で、

今回受けてみてよかったなと思うのです。

 

新しく視野を広げること。

勇気を持ってみること。

新しい何かに挑戦してみること。

 

それは今の自分のスタイルを、

今の自分の在り方を、

今の自分のコミュニケーション力を、

少しずつ上げていく一つの秘訣なのかもしれません。

 

そして、

勇気をもって新しい場所に来て学びに来る、

相談に来る方に対して、

自分もそういった勇気を持てたという経験は、

案外大切になるのかもしれないと感じました。

 

己の未熟さを知り反省ばかりですが、

また一歩ずつ自分のペースで身につけていこうと、

そんなことを感じた秋の夜でした。

 

当スクールでもいろいろな講座をしていますので、

もしよかったら勇気をもってお越しくださいね。

・JCA カウンセリング・傾聴スクール 講師 
・カウンセリングルームこころ音 カウンセラー
元引きこもりのカウンセラー。現在は講師として、毎週(土)講義を行う。
都内のクリニックでカウンセリングも行っている。