コミュニケーションスキルを改善する。
カウンセリングに来る方の多くは、
心理的な問題を抱えている。
そう捉える方は多いかと思います。
でも、必ずしもそうではないのです。
もちろん心の面で、課題を抱えている方の方が多いですが、
その心の面の課題が実はコミュニケーション技術面から来ている場合も多くあるのです。
例えば、自分の気持ちを言葉にするのが苦手で、
結果的に相手に伝わらない。
それによって悲しみを抱え、
孤立感を強めてしまう方がいたとしましょう。
この場合は、自分の気持ちを言葉にするという
コミュニケーション面で改善をしていくことで、
伝わったという経験が出来て、伝わらない悲しみが減り、
結果的に孤立感が減っていくことが起きるという可能性があります。
つまり、コミュニケーション面で改善をすれば、
悩みが解消していくということもあるのです。
ということはです。
何でもかんでも心理的な面が関係しているわけではなく、
コミュニケーション技術も関係しているということです。
その為、カウンセリングでまず最初に行う見立てという、
今後の援助方針を決めていく作業では、
それが心理的な面なのか、技術面なのかを吟味していくのです。
先日のカウンセリングでも、初対面の人に話しかけられない
という方がいましたが、よくよく話を聴いていくと、
どのように初対面の方とコミュニケーションをしてきたのかわからない。
ということでしたので、その知識の提供と、
ロールプレイングを通して、
初対面の方とのコミュニケーション技術トレーニングを行いました。
僕たちは、ただその方法が知らないということや、
技術のトレーニングが不足しているということが、
心理的な悩みを生むこともあるのです。
だからこそ、僕たち聞き手にできることは、
相手が抱える心理的な課題もそうですが、
相手の身につけてきたコミュニケーションスキルなどを含めて、
総合的に聞いていくことが大切なのです。
こういった見立てなどは、心理ケアカウンセラー資格認定講座で行っています。
次期は、10/13(土)スタートです。
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