引きこもっている時、

僕は何度も叫びたくなったし、

実際に何度も叫んだことがありました。

 

それは、どうしようもない程のイライラからでした。

 

なぜそんなにイライラしていたのかというと、

自分が何もできないでいるイライラ。

働いた方がいいということも分かっている。

少しでもバイトからでも始めたほうがいいのも分かっている。

 

でもそれが出来ない。

 

家族に迷惑をかけたまま、

その不甲斐ない自分のまま。

そんなことも分かっている。

 

だけどそれでも怖くて行動に移せない。

そんな自分に対して僕はイライラしていました。

 

また、もう一つ僕を苦しめたことがあります。

それは、無言のプレッシャーです。

家族の誰も僕が引きこもっていることに触れなかったのです。

勿論それは優しさからなのですが、

当時の僕にとってはそれでも、

その異様な感じが、すごくプレッシャーで、

皆が触れないのもわかっていました。

 

だから家族から働かないの?

と言われると、僕は過剰に反応して怒りをぶつけました。

 

それは今振り返ると「自分でもまずい」と分かっていたから、

心の痛い部分を突かれたからでした。

 

あの時からもう12・3年が経ち、

奇しくも同じような方が僕の目の前に相談に来てくれましたのです。

 

その方は、「イライラする。たまに部屋で叫んだり暴れている。」

ということでした。

 

その姿は、容易に想像が出来ました。

なぜなら以前の僕もそのようなことをしていたからです。

 

でも目の前のその方も、家族や周りの方も、

なぜにそんなにイライラして叫びたいのか、

叫んでいるのか見当もついてない様子でした。

 

勿論、それは昔の僕も、僕の家族も同様です。

今日は、なぜそんなにイライラするのか、

叫んだりすることはダメなのか?

異常なのか?

なんてことについて手短に書いていきます。

少しでも、叫ばないとやっていけないような、

そんなどこへ向けたらいいかわからない怒りを抱える

以前の僕のような方が楽になるように、

以前の僕の家族のように支える大変さを持っている方が、

少しでも本人を理解できるように、そんな願いを込めて。

叫び、怒ることは健全なプロセスです。

自分の部屋で、怒ったり叫んだり、

ベッドをなぐったりして怒りを出すのは、

とても健全な「ガス抜き」のプロセスです。

なぜなら誰も傷つけていないですし、

自分の中にあるどうようもない程強いエネルギーを

外へと出そうとしているからです。

 

怒りは発散することが大切ですから、

その外に出すというガス抜きのプロセスはとても大切なのです。

 

そして、怒りがあるという事は希望があります

なぜなら「今のままではまずい。」と心の奥では思っているからです。

だから引きこもっていることや、働かないの?と言われると、

そういうまずいという自覚があるからこそ、

心が痛くて、その痛みを何とかしようとして怒りが出ているのです。

 

さらに、今説明した中での「このままではまずい。」という部分と、

「何とかしようとして怒りが出る。」ということが最大のポイントです。

 

つまり、本人の中でもまずいと思っていて、

何とかしたいのですが、

ただ何とかしたいというそのやり方が分からないでいるだけなのです。

 

周りから支えている家族からすると、

そんなに急に怒ったりするのは頭がおかしくなったのかとか、

部屋で叫んだり、怒ったりしているのはおかしいんじゃないかと、

そう考える方もいるようですが、

それはおかしくなったわけではなく、

健全な心のプロセスです。

 

「俺だって分かっているよ!」と、

「俺は○○(誰か近しい人等)が言うような人間じゃない!」

そんな反発する声が自分の心から表れているのです。

それは、自分を応援する声なのです。

「あなたは本当はこうだもんね。」

「あなたはこうしたいんだよね。」

と自分を守ってくれてるのです。

怒りを出す事で、外側(家族や友人)や内側(自責の声)から

自分を守ろうとしてくれているのです。

なぜなら怒りは、大切な人やものが被害に守る時にわきあがるエネルギーなのです。

 

この場合の大切な人は自分です。

自分を必死で守ろうとしているのです。

 

まずは、そんな応援してくれている自分の気持ちに気づくことが大切です。

ただ、その気持ちに意識を傾けていくには、

少し時間が掛かってきますし、

これをご本人に直接伝えたとしても、

うまく伝わらないでしょう。

 

ただ、これを自ら読んでくれている方がいるとしたら話は別です。

ご自分の内面と少しずつ向き合う時です。

怒りは、あなたを応援してくれていますから、

その応援を背に、自分の気持を少しずつ見つめて、

怒りに覆い隠されていた、

何か大きな夢や目標が断たれた悲しみかもしれないですし、

道が途切れてしまった切なさかもしれないですし、

自分で道を決めなければいけない不安や恐れかもしれません。

 

その怒りという濃い霧に隠れてみないようにしていた気持ちを、

応援してくれている自分を感じながら、

ゆっくりと存分に休みながら丁寧に向き合っていってください。

 

きっと引きこもらざるをえないような、

そんな大きな出来事がきっとあなたに降りかかったのでしょうから。

大切な人を失くした時に、喪に服するように、

時間をかけて自分の気持をともらい、

時にいたわってあげてください。

 

最後に。

この記事で書いた心の動きは、

万人に適応できるものでは勿論ありません。

ただ、こういう捉え方もありますから、

少しでもあなたの心に響くところがありましたら、

こういう考え方もあるのだなと受け取って頂けたら幸いです。

・JCA カウンセリング・傾聴スクール 講師 ・カウンセリングルームこころ音 カウンセラー
元引きこもりのカウンセラー。現在は講師として、毎週(土)講義を行ってる。また、都内のクリニックでカウンセリングも行っている。目指すは、「記憶に残らないカウンセラー」。カウンセラーのおかげより、自分の力で前に進めた実感を持ってほしい。ただ、理想への道のりは長い!
お読み頂きありがとうございました。
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