「これをすれば良くなるのでしょうか?」
悩み相談を受けているとしていると、
よくこういったことを聞かれることがあります。
つまり相手から解決するのか?を尋ねられることです。
未熟な僕はこういった質問をされた際の対応がうまくなく、
「そうですね。やってみないと何とも言えない部分がありますね。」
といったような自信がない表現をしたり、
「そうですね。私も頑張りますが○○さんも頑張ればうまくいくと思います。」
といったように伝えたりして、
結果的にうまくいかなくなってしまうことが間々ありました。
結果を質問され、自信のなさもありますが、
カウンセリングで「治る」とかそういったことは言えないですし、
治らないまでも、100%結果を約束するということはできないなと、
そんなことをいつも考えていて、
結局前述のような対応になってしまっていたのです。
それを以前にスーパーバイズを受けた時に先生に相談をしました。
そしたら次のようなに教えていただきました。
まず最初に次のようなことを言われました。
「解決したい意思が強いからこそ、
その結果が気になっていますし、
自分ではどうにかできず、
その手段がわからなくて、
助けを求めて野川さんに相談に来ていると、
そう捉えてみたら見方は変わりますか?」と。
なぜか僕はどうしたらいいですか?
解決しますか?
治りますか?
といったようなことをたくさん聞かれると、
イライラ反応が出たり苦しくなったりするパターンが出てきて、
ニュートラルに目の前の方を捉えられていなかったのです。
ただ、先生の前述のような視点を教えてもらうと、
少しずつではありますがニュートラルに捉えられるようになってきました。
「それだけ解決したいお気持ちが強いからこそ今日お越しになったわけですよね。」
「だからこそ一緒に協力して解決していきましょう。」
といったように”結果”ばかりに意識を向けている状態から、
その裏にある意思に目を向けて、結果ではなくプロセスに集中してもらう。
それにより共同作業的なニュアンスも出てきますし、
今できることに集中してもらう。
そんな援助もあると教わりました。
また、
「100%解決とは言えないまでも、
同じような方は同じような取り組みで解決していったことありますよ。」
「経験上よくなる方は多いですよ。」
といったように表現の仕方を工夫する。
このように「これをすれば良くなるのでしょうか?」と言われた時の対応は、
色々とあるのだと改めて教えて頂きました。
日々是勉強です。