僕たちは、人の気持ちを聴きたい。
何を考えていて、
何を”感じているのか”、
その思いに触れたい。
その思いを聞かせて欲しいと願います。
昨日からスタートの傾聴基礎コースの皆様も、
同じような想いをお持ちの方が多くいらっしゃいました。
そして、誰かの話を聴きたい。
その思いに触れたいという方の背景には、
「きっちりと聴なかった。」
「きちんと聞けてるのだろうか?何か聞き逃しているのじゃないか。」
という不安や、後悔や、反省や、悔しさがあります。
そしていずれの気持ちも、
人に対して真剣に向き合おうとしているからこそ、
湧き上がってくる大切な気持ちです。
そういった気持ちは、何よりも大切で学ぶ原動力になりますし、
より相手を丁寧に理解しようとする上で土台となるものです。
「今度こそは…。」
「次はどやったらいいだろうか。」
「どうすればもっと寄り添えるだろうか。」
「今度はもっと相手のことを受け止めよう。」
といったような思いが湧き上がってくるからです。
そういった意味でいうと、”出来なかった経験”はやっぱり悪くないのです。
人は成功からよりも、失敗から学ぶことの方が多いように思います。
それは失敗には、反省や後悔や悔しさなどの自分の気持ちを振り返させてくれる感情が伴なうからです。
だから出来なかったことが何度も思い出されて、
「次はもっとこうするんだよ。」
「この時はこうしていたら良かったね。」
と心が教えてくれるのです。
一方で、上手くいったこと(成功)に関しては、
人はあまり振り返らず、「上手くいったからいいや。」と、
その理由をスルーしてしまいがちです。
出来なかった時の気持ちが湧き上がりませんから、
反省などもあまりないのです。
失敗しなければいいですが、
人生なかなかそうはいかないものです。
聴くというコミュニケーションでも同じです。
失敗は避けられません。
ただその時に、その反省や後悔や悔しさをバネにして、
もっと学びたい。
出来るようになりたい。
そんな思いに繋がり、
失敗を未来の学びに活かすことがとっても大事なんじゃないかなって、
僕は思うのです。
聴くことも、失敗はします。
だからこの講座ではよく「練習なのでここで失敗して下さい。」といいます。
それは、この安全な場で失敗を積み重ねて学び活かしてほしいのです。
そして、皆さんが帰っていく実生活で、失敗することを恐れないように。
ここで学んだ学びを、実生活で活かせるように。
そんな少しの願いを込めて、講座をしています。
次回の傾聴基礎コースは、9月よりスタートです。
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