伝え返す言葉に注意を払う。

老夫婦がカフェの隣でお茶をしています。

奥様の声のトーンがやわらかく、

旦那さんも足を伸ばしたりゆっくりしていて、

声のトーンは同様に柔らかくゆっくりしています。

 

特に奥さんの声は、声が笑っているようで温かです。

いくつになっても、こんな感じで会話が出来るのは、

素敵だな~と共に、羨ましいなってちょっと思っちゃいました。

 

なんだかほほえましい光景です。

※そんなことを書いている自分は、すごい真面目な顔でこの記事を書いていますが。(苦笑)

 

さて、今日のメルマガはこちらですよ。

聞く時は、発する言葉に注意する。

「傾聴って難しい。」という言葉を聞く度に、

僕は心の中で「ごめんね。」って呟き、反省します。

 

ついつい真面目に教えすぎてしまって、

情報量が多くなってしまうのが悪い癖です。

 

そして、受講生が難しいと感じるのも

やっぱり講師の力量の問題が大きく関わってきます。

 

講義中も「難しい。」と伝えてしまうからです。

 

確かに「聴くのは難しい。」です。

 

ただ、その枠組みを受講生に渡してしまうと、

受講生もそう思い込んでしまいます。

 

「先生が言うくらいだから難しいんだ。」って。

 

でもこれは講師である僕の考え方の枠組みであって、

受講生のものではないのだ。

 

そして、こういうことって日常会話でも起きてきます。

「やっぱりそれって○○じゃない。」と言えば、

それまでの出来事が○○のように思えてくる。

 

例えば、「嫌われているんじゃない。」

という言葉がそこに入れば、嫌われているのかもと

その言葉が新たに頭の中に入ってしまう。

 

勿論受け手が受け入れなければいいじゃない。

と考えることも出来るが、繰り返し言われたり、

一度でもハッと思ってしまったら、

やっぱりその言葉が入ってしまうのだ。

 

そうすると、相手の意識の中に

「もしかしたら…、嫌われているんじゃないか…。」

そんな疑念が生じてくる。

そんな考えが生まれてくる。

 

だから僕たち聞き手は、伝え返す時に、

言葉に気をつけなければいけないのだ。

 

思ったことを何でもいう前に、

ちょっと吟味すること、

相手にその言葉がどんな影響を与えるのか、

それをしっかりと考えて発言しなければいけないのだ。

 

「この言葉は、どう相手に響くだろう?」

「この言葉は、どのように相手に受け取られるだろう?」

 

勿論、一つ一つの言葉に逐一立ち止まることはできない。

だけど、言葉は言霊だから

その自分から発せられる言霊に、

やっぱり僕たちは注意を払い、

どうせならやっぱり相手にとって肯定的に届くように、

良い側面を引き出せるように、

言霊を届けていきたい。

 

そんな言葉を沢山届けられるように。

 

日々是修行なのです。

・JCA カウンセリング・傾聴スクール 講師 
・カウンセリングルームこころ音 カウンセラー
元引きこもりのカウンセラー。現在は講師として、毎週(土)講義を行う。
都内のクリニックでカウンセリングも行っている。