「メルマガ:「聞く力・心に効く力を育む技術」vol. 53」
こんにちは!野川です。
今日は親知らずを抜いてきました。
特に虫歯になったり、横向きに生えてきている。
ということではなく、なんとなく邪魔な感じがしたのと、
最後の一本だったので、
「抜いちゃえ!」と思って抜いてきました!
で、いざ歯医者に行ったら久しぶりだからと、
「歯の状態も見たいので、検診もしていいですか?」と聞かれて、
と最初は「はい」って言ったのですが、
「ちょっとちくっとしますが、良いですか?」
聞かれたので、
全力で「やっぱり大丈夫です!」と断ってきました。(笑)
はい、ビビりです。(笑)
ただ、それだけではもちろんないんですよ。
そこは歯周病ケアや歯の定期健診を勧めている良い所なのです。
ただ、結局なんやかんやで結構な回数を通う羽目になるので、
それが嫌なのと今回はただ親知らず抜きたいだけだったので、
全力で断ってきたのです。
急に断るものですから、
とっても不思議そうに思って度々勧めて頂きましたが、
それも全力で断りました。(^^;
まぁ、そうですよね。
「久しぶりに来たんだから、
歯の状態くらいチェックさせてよ!
なんでしないの?」
と思うのは当然です。
ただ、僕のニーズとはちょっと違っただけなのです。
虫歯はないですし、歯周病も2年くらい前に治療したし、
今回はとりあえず、親知らずを抜きたい!
ただそれだけだったのです。
このニーズの違いや、
プロの援助者の視点って、
結構コミュニケーションの時に出てきますから、
面白いですよ。
ということで、今日はその辺りをテーマに書いていきます。
『お節介すぎるアドバイスがダメな理由。』
悩み相談で話を聞く場合、
「相手が何をしたいのか?」
「何を求めてきたのか?」
「どうなっていきたいのか?」
というニーズを把握することが大切です。
もちろんこの作業は、
一番最初に相手の話を丁寧に聞いた後にすることです。
そして、プロの援助者からすると、
そのニーズ、つまり相手が求めていることや、
相手がしたいことは、
「きっとうまくいかないだろうな…。」
「そうするには、まず○○をした方がいいのに…。」
なんて思うことが結構あります。
ただ、心理的援助のプロとしてかかわる場合は、
それに気づいたとしても、
それを言葉にすることはほとんどありません。
それはなぜかというと、
「余計なお節介」だからです。
「いやいや、それは違うでしょ。」
「それはこうした方がいいでしょ。」
なんてお節介を焼きたくなります。
でもそれを言葉にすることはありません。
その理由は沢山あります。
・「相手が自立しなくなる。」
答えをこちらが用意することは大切ですが、
もっと大切なのは自分で答えを出す事です。
それが間違っているように思えても。
(犯罪やDVなどは除く)
・「援助側が責任をとれない。」
これをしましょう。
こうしましょう!
とアドバイスを実行して、もし上手くいかなかったとしたら、
あなたは責任取れますか?
答えはやっぱり「No」ですよね。
すると、「こんなことしたくなかった。」
「あながたやれって言ったのに上手くいかなかった。」
なんていう時に、
「それはあなたがやるかどうかを選んだんでしょ。」
なんてことを言っても通じませんし、
責任転嫁が起きてしまって、
相手が自分の決断の責任を自分で取らなくなります。
・「心理的な妨げがあるからできない。」
アドバイスをしたとしても、
多くの場合はやらないことが多いものです。
それは頭で分かっていても、
心がついてこないからですね。
こういった理由から、
心理的援助のプロは、それが違うかな?
もっと別に取り組むことがあるんじゃない?
と思っていても、
よっぽどのことがない限り言わないのです。
そして、そもそもどんな決断をしても、
やっぱり相手が生きる人生なのです。
僕たちにできることは、
その「選択」をただ尊重すること。
それだけなのです。
こっちの方向に登りたい。
と相手が言ったなら、
一緒に登ろう。
相手が右に行きたいというのなら、
一緒に右へ進もう。
例えその先が行き止まりだと知ってたとしても。
だって、知っているのはあなただけで、
相手はまだその道を体験してもいないのだから。
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今日もお読み頂きありがとうございました。
ちなみに、プロの歯科医から見れば、
「いやいや、受けたほうがいいでしょ。」
「2年でどう変化しているかわからないし。」
「虫歯がないとかじゃなくて、予防が大切なのよ。」
なんて、沢山言いたいことがあったと思います。(^^;
でも、本人が良いと言うんだからいいのです。(爆)
それで虫歯になったら、なればいいんです。(汗
ではでは、また次回にお会いしましょう!
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