「あんなに頑張ったのに試験に落ちちゃった。」前を向かない時間が人を成長させる。

って、目の前で悔しそうに語る相手に、

「大丈夫!次があるから!」なんてことを言うのって時に残酷。

 

だって、一生懸命頑張ってきたんだから。

だから、前を向くのは後でいいじゃない。

今は、前を向くより悔しがらせてあげよう。

 

なんでも前を向けばいい事なんてない。

悔しいもんは悔しい。

悲しいもんは悲しい。

イラッとすることはイラッとするんだ。

 

だから、

「悲しんでないで、きっと振り返った時にいい思い出になるよ。」

って言わないで、

「そんだけ頑張ったんだから、悲しいよね…。」

って、悲しみに寄り添ってあげよう。

「そんなこと言われたら、誰だってイラッとするよ!てか何なのそいつ!」

って、一緒に怒ってあげよう。

 

なんでも前を向けばいい事なんてない。

だから前を向かずに、

悔しがった分だけ、力が湧いてくるんだ。

 

だから前を向かずに、

悲しんだ分だけ、人にも優しくなれるし、

周りの人の優しにも気づけるんだ。

 

だから前を向かずに、

怒った分だけ、怒りが発散出来て、

スッキリした気持ちで前を向けるんだ。

(でも、怒りは人に向けちゃいけないんだよ。だって、傷つけちゃうから。)

 

だから、人は前を向かなかった分だけ成長するんだって、

そう思うんだ。

 

でも、僕たちは話を聞く時に、

ついつい前向きに持って行こうとする。

でも、それって時に残酷なんだな。

・JCA カウンセリング・傾聴スクール 講師 
・カウンセリングルームこころ音 カウンセラー
元引きこもりのカウンセラー。現在は講師として、毎週(土)講義を行う。
都内のクリニックでカウンセリングも行っている。