自己主張

コミュニケーションにおいて、

相手にメッセージを伝えることは大切ですが、

その伝え方をどう工夫したらいいのか、

今日はそのポイントを2つ説明していきたいと思います。

 

その前にコミュニケーションにおいて、

自分の領域と、相手の領域という概念があり、

この概念を今日は最初にご説明して、

その次にどのように工夫していったらいいのかをお話していきます。

自分の領域と相手の領域は?

自分の領域とは、読んで字のごとく自分の範囲内のことです。

コミュニケーションにおいては、伝えること、

そのメッセージをコントロールすること、

工夫すること等も自分の領域の範囲ということになります。

 

ただし、この相手に伝えるメッセージの中に、

相手の領域に侵入するコミュニケーションがあります。

それは、決めつけ(評価)やアドバイスや、命令等です。

 

「あの人は、センスがない。」というのは、評価ですよね。

 

これは、相手の人格面や能力面に踏み込んでおり、

伝える側が相手のそういった面を勝手に規定しているわけです。

こういった点で、相手の領域に侵入していることになります。

 

アドバイスも同様に「こうした方がいいよ。」という言葉も、

相手が自分の良いと思ったこと通り行動することを想定していますから、

これも相手の行動する自由を制限しているという点で、

相手の領域に侵入するしているということになります。

 

また、命令も同様です。

「これしなさい!」というものも、相手の行動を縛り、

強制力を持ちますから、相手の領域に侵入していることになります。

人は評価や決めつけに対して、反発したり怒りを抱いたり、

悲しくなってしまったりと、否定的な態度になりがちです。

 

また、アドバイスや命令に関しては、

心理的リアクタンスという概念の説明が役に立ちます。

心理的リアクタンスとは、人がある方向に態度を強いられると、

自由を回復する為に反対の態度を取る傾向のことです。

ですから、命令、評価、アドバイス等、

相手の領域に侵入するするコミュニケーションは、

あまり上手く機能しないのです。

 

その為、伝えるコミュニケーションを学ぶ時は、

相手の領域を尊重したやり方を身につけることが大切なのです。

相手を尊重するアイメッセージ

そこで登場するのが「I message」です。

これは、アサーションという自己主張訓練の技法の一つで、

相手と自分を尊重してコミュニケーションを取る為の技法の一つです。

 

「I」は私で、「message」はメッセージ、つまり伝えるですね。

I messageとは、私を主語にして伝えるコミュニケーション技法なのです。

 

「あなた」を主語にして話しかけるのではなく、

「私」を主語にして話掛けるということです。

 

「あなた」を主語にすると、あまり上手くいかないことが多いですし、

ついつい相手の領域に侵入してしまいがちですから、

「あなた」ではなく「私」を主語にして伝えることが大切なのです。

 

また、この「私」を主語にする時に、「個人的事情」+「感情」を入れることが大切です。

 

例えば、相手からの連絡が遅い時に、

ついついこのように言ってしまうことがあるでしょう。

「あなたは、なんで連絡が遅いのよ。もう早く返信してよ!」

といったように。

 

これを私を主語にして個人的事情+感情を伝えるとすると、

「私は、あなたと早く連絡をとって予定を決めたいけど、それが出来なくて(個人的事情)ちょっとイライラしちゃうときがあるんだ。(感情)」

「私は、他の人だったらいいんだけど、好きな人からの連絡が遅いと(個人的事情)

なんだか不安になって寂しくなってしまう時があるんだ。(感情)」

というような形になります。

 

このように、私を主語にして「個人的事情」+「感情」を伝えるようにします。

すると、相手はあなたの事情も感情もわかりますし、

あくまであなた自身の立場として伝えていますので、

メッセージも相手に伝わりやすいのです。

伝え上はお願い上手!?

さて、最後のコツは「お願い」です。

 

相手に何かをして欲しい時は、

「これしてよ。あれしてよ。」

といったような命令口調や、

「これを○○してください。」

といったような指示的な口調でもなく、

「~してくれませんか?」

といったような「お願い」をします。

 

人は指示されたり、命令されたりするのは嫌いですから、

そういったメッセージを受け取ると、

ちょっと構えてしまったり抵抗を生みます。

 

それを避ける為にも、「お願いや依頼」という形で、

相手に自分のして欲しいことや気持ちを伝えます。

 

「○○(個人的な事情)だから、△△してくれないかな?(お願いできなかな?)」

といったような形です。

例えば、

「あなたのことが心配だから、出来るだけ早くメールを返してくれないかな?」

といったようなに。

 

この依頼にはもともと「してくれたら嬉しいけど、してくれなくてもいいよ。」

といったようなニュアンスが含まれていますから、

するかどうかを相手が選ぶことが出来るのです。
(勿論言い方によって命令になることがありますがそれは省きます。)

 

そしてさらに、そうしてもらった時の気持ちを伝えると、

相手によりあなたの気持ちが伝わりやすくなります。

 

例えばこんなように。

「あなたのことが心配だから、出来るだけ早くメールを返してくれないかな?」

「もしあなたがそうしてくれたら嬉しいし、ただそれだけで大丈夫なんだってとっても安心するんだ。」

 

このように相手にお願いや依頼をしてみる。

「~してくれたらうれしいな!」

「~をお願いしたいんだけど大丈夫かな?」

「~してくれませんか?」

とお願いや依頼をしてみる。

 

勿論、それで相手がyesと言ってくれるかどうかはわかりません。

でも、上手に自分の気持を伝える事が出来れば、

その確率は上がっていきます。

 

相手の気持ちを動かすことはできませんが、

自分の領域内で最善を尽くすことはできます。

 

自分の事情を伝えて、感情も伝える。

そして変えて欲しいことがあれば、

それらを伝えた上でお願いをしてみる。

 

自分の意見や気持ちはとっても大切です。

ですからそれが少しでも相手に伝わるように、

少しずつ工夫していきましょう。

 

伝え方を工夫するだけでも

コミュニケーションはだいぶ変わるものですよ。

・JCA カウンセリング・傾聴スクール 講師 
・カウンセリングルームこころ音 カウンセラー
元引きこもりのカウンセラー。現在は講師として、毎週(土)講義を行う。
都内のクリニックでカウンセリングも行っている。
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