バックトラッキングというのは、日本語に訳すと「オウム返し」
オウムのように、相手の言ったことをそのまま伝え返す。
これをバックトラッキングといいます。
傾聴でよく使わる技法の一つですね。
例えば、
「もう7月なのに、涼しいですね。」
「そうですね。涼しいですね。」
というように、涼しいという単語を伝え返したり、
「なんだかもう最近仕事が忙しく辛い、、、。」
「そうですか、仕事が忙しくて辛いんですね。」
と伝え返すのもバックトラッキングです。
相手が「あ、この人わかってくれてる。」と思ってくれる。
バックトラッキングをすることで、
話をしてくれている相手は、「あ、この人はわかってくれる」
と思うことがあります。
ただただ、繰り返してるだけなんだけれど、
きちんと話を聴いてくれているような気になるのです。
例えば、「昨日○○があって、大変だったんだ。」
「大変だったんだね。」
「そうなんだよ!まじ本当にさ、、、、。」
なんて会話はよく繰り広げられると思いますが、
これもバックトラッキングですね。
ただ、やりすぎるとオウムがただ単に繰り返しているみたいになっちゃいますから、
気をつけてくださいね(^^;
バックトラッキングは気づきにつながることも。
バックトラッキングをし、相手から客観的に自分の言葉を聞くことで、
自分はそんなことを思ってたのかと
自分の気持ちや考えに、改めて気づくことがあります。
まるで相手が自分の鏡になったように、言葉が反射して返ってきて、
自分のこころとの対話が進んだりすることもります。
ただ、これは”結果的”にですから、気づかせようとして、
バックトラッキングを多用すると、ほんとんどのケースでうまくいきません。
人は、操作されたくないですからね。
会話中にすべて繰り返す必要はない。
さて、会話をしている時になんでも伝え返せばいいのかというと、
そんなことは全くなく、
むしろこれをやり過ぎると、
「なんだよ、繰り返してるだけじゃないか」
と、
そこで、バックトラッキングをする時は、
・文章をすべて繰り返さずに、単語をバックトラッキングする。
・気持ちがのっているところをバックトラッキングする。
以上のことを気を付けて試してみてくださいね。