ユーモアを活用する。

ユーモアをどのように使うか。

最近は、カウンセリング中に相手を敢えてよく笑わせることがあります。

特に初めてカウンセリングを受ける方は、

最初かなり表情こわばっていますし、

「何が始まるんだろう…。」

と不安がっている方もいるからです。

 

緊張状態でずっといられると、

話が進みづらい部分も出てきてしまいますし、

感情が出づらい部分もありますから、

いち早くリラックスして頂く為に、

ユーモアを使ってその緊張をほぐそうという狙いです。

 

ただ、僕は芸人さんではありませんから、

ウケる一発ギャグをすることは出来ません。(汗)

 

では、どんなことをするのかというと、

クリニックでカウンセリングをする場合は、

事前にカルテ情報を読んでいますから、

どのような相談かはざっくりわかっているわけです。

 

ですからそれを利用して、

「○○のご事情で今日ご相談にきて頂いてありがとうございます。」

「○○の他にも▽▽で、ご家族は★★で、今はお一人で住まれていて…。」

というのを話の最初の方に敢えて伝えて、

「あ、別にストーカーじゃないですからね!カルテに書いてあったからですからね。」

といったようなことをしておどけたり、

「いやぁ~。笑顔が素敵ですね。別に口説いているわけじゃないですからね!?」

というようなことを伝えたりと、

かなりレベルが低いような笑いを提供しております。(笑)

 

それでも、クライアントさんは優しいので笑ってくれます。

 

つまり、クライアントさんが笑顔で緊張を崩してくれるのであれば、

そんなに面白くなくてもいいのです。

ただ、一発ギャグとか本題とズレたことになりすぎると、

本題に戻すのが大変ですから注意が必要ですし、

相手の様子を見ながらユーモアを使わないと、

相手を怒らせてしまったり、

傷つけてしまいますから細心の注意は必要です。

 

さて、ちょっと話を戻しましょう。

 

ユーモアを使った時に、

笑ってくれるかどうかというのも、

意外に大切な所で、

笑えるということは、

ある程度余裕があるということを示しています。

 

また、どのように笑ってくれるのかという所も見ます。

相手に合わせて笑ってくれているのかとか、

心から笑ってくれているのかとかですね。

 

あとは、その笑顔を覚えておくというか、

笑ってくれる姿はなぜだか僕の記憶に残っています。

 

それは、悩んでいる姿ではなくて、

「きっとこういう笑顔をする方が本来のクライアントさんなのだな。」

と勝手に思うようにしているからだと今書いていて気づきました。

 

おそらく希望を持ちたいのだと思います。

 

こういう笑える力があるのだと。

信じたいといった方が近いかもしれません。

 

ちょっと脱線しましたが、

勿論笑えない場合というのは、

もうそんなことにかまけている場合はないというサインですから、

ボケたりせずにきちんと聞きいていますし、

そういった場合にはそもそもボケたりしませんのであしからず。

 

さて、ユーモアを使うということについて話しておりますが、

もうちょっとだけ書こうかなと思いますが、

長くなったので今日はここまでです。

 

続きは次回に書きますね。

・JCA カウンセリング・傾聴スクール 講師 
・カウンセリングルームこころ音 カウンセラー
元引きこもりのカウンセラー。現在は講師として、毎週(土)講義を行う。
都内のクリニックでカウンセリングも行っている。