カウンセリングでは何をしているのでしょうか?

ただ話を聞くというイメージがある人もいるかもしれません。

また、その中身が全く想像できないので大丈夫かな?と

そのように不安になる方もいるかと思いますし、

カウンセリングといって催眠療法やら家族療法・認知行動療法、

解決志向アプローチ、対人関係療法などなど沢山あって、

結局何をしているの?なんて疑問に思う方も多いでしょう。

 

そこで、今日はカウンセリングでは実際に何をしているのかを

二つの視点でお話をしていきます。

 

その二つの視点とは「感情のわだかまりの解消」と「再学習」です。

では、一つ一つ簡単ではありますが説明していきましょう。

感情のわだかまりの解消

人が悩みを抱える一つの理由は、感情のわだかまりがあるからです。

感情のわだかまりとは、感情が詰まっている状態の事を指します。

例えば、頭では相手に他意はなかったと理解していても、

された事や言われた事に対してイライラがおさまらない。

 

頭では、好きな人に振られたのだから、

次に進まないといけないとわかっているけれど、

悲しくてしょうがなく寂しくて前を向く事が出来ない。

 

このように頭ではわかっていても、心がついてこない状態が感情のわだかまりを抱えている状態で

 

カウンセリングでは、多くの方が同時に色んな感情を抱えて、

それが絡み合っている為に、自分ではどうしようもできなくなっています。

 

その為、カウンセラー側はその本人が受け止めきれない気持ちを受け止めたり、

その感情に共感し、労わるような言葉がけや関わり方をしていきます。

 

すると少しずつ感情のわだかまりは解けていきます。

感情のわだかまりが解けていけば、相手に対して過度にイライラを感じなくなったり、

悲しみも少しずつ癒えてきますので、相手に対して過度にイライラしていた場合は、

そのイライラが減ることにより、より柔軟に対応できる幅が増えますし、

悲しみの場合もそれが少しずつ癒えていくことで、前を向けるようになってくるのです。

 

このように感情のわだかりが少しでもほどけるように、

気持ちを受け入れ、共感し、労わる関わり合いをカウンセリングでは行っているのです。

 

また、この感情のわだかまりを解消する取り組みとして大切なことは、

頭で自分の気持ちを整理したり捉えようとするのではなく、

行動を通して気持ちを感じたり発散させることが大切になってきます。

 

なぜなら感情は行動を通して解消されるものだからです。

 

この行動とはカウンセリングでいうと、古典的なものですと

タオルで椅子をなぐってもらって怒りを発散させたり、

言いたい言葉を思いっきり大きな声で言ってもらったりすることもあります。

 

ここまで強い表現ではなくても、自分の気持ちを体で表現してもらったり、

悲しみを感じてもらえるようにその時の場面を思い出して、

じっくりと感じれるように援助をおこなったり、

今感じている感覚に言葉を与えてもらったりと、

ありとあらゆる方向性で、

行動を通して感情のわだかまりを解消する援助をしていきます。

 

勿論、話すということも言葉を発するという行動ですから、

話すだけで整理されたり、気持が解け行くこともあります。

その場合は、会話を通して新たな捉え方や見方を提示する

リフレーミングが行われることも多くあります。

 

このようにカウンセリングでは感情のわだかまりの解消を行いますが、

この感情のわだかまりだけを解消しても、

それだけではなかなかうまくいかない場合があります。

 

なぜなら感情はまた溜まってきますし、

感情を解消したとしても、

その人の心の癖がその人の今の状況に悪いように働いていた場合、

同じような怒りや悲しみなどの感情が溜まってしまうからです。

 

一例をあげてみましょう。

自分の気持を上手く表現したり、自分の意見を言うことが苦手な方がいたとします。

例えばこの方が仕事で頑張っているけれども、自分の気持ちをうまく表現できない為、

すぐに伝えることを諦めてしまうとしましょう。

すると誤解も生じやすいでしょうし、上手く伝わらず理解されたり

認めてもらえない感覚が悲しみに変わることが考えられます。
(勿論怒りや自責にもなりえますが、ここでは悲しみとして説明します。)

 

この場合、悲しみに対して労ったり受容をしたり共感をすることで、

気持のわだかまりは一時的に解消されることが考えられます。

 

ただ一方で、自分の気持を上手く表現できず諦めてしまうという

心の癖がそのままですので、また同じような悲しみが溜まってしまうことが考えれます。

 

このような場合は、先にご説明した通り感情のわだかまりだけでは不十分で、

次にご説明する「再学習」が大切になってくるのです。

こころの癖の再学習

さて、この再学習とは、これまでにその方が身につけてきた

心理的な反応パターンを学び直すということを指します。

多くの人は、小さい頃などに学習した(上手くいった)パターン等を

無自覚に用いています。

例えば、先の例で言うと子供のころなどに自分の気持を伝えた結果、

気持ちが伝わらないことが多かったり、

理解してくれたり受け止められたりする経験が少なかった場合は、

伝えることを諦める癖(パターン)が身につくことが考えられます。

 

他にも例えば、怒られたらはぐらかすことでその場の気まずさや

プレッシャーをしのいできた場合、大人になって怒られてもすぐおちゃらけたり、

はぐらかしたりするということが繰り返される可能性があります。

この場合、大人になってもはぐらかしたりおちゃらけたりすると、

さらに怒りをかってしまうこともあり、

ますます立場を悪くしてしまうことにもなりかねません。

ただ本人としては、無自覚に反応しており、

他の反応の仕方を身につけてきていませんから、

おちゃらける以外にどのように反応すればいいのかわからないのです。

 

このように僕たちが生きていく過程で身につけてきた心の癖(反応パターン)が

大人になってから、うまく機能しなくなってきた時、再学習が必要なのです。

 

ここでいう再学習とは、例えば以下のようなことを指します。

再学習の例

・怒りを抑える傾向がある人が、怒りを表出できるようにトレーニングをする。

・悲しみを抑圧する人が、きちんと悲しみ泣けるようにトレーニングをする。

・すぐに悲しみに浸る方が、感情と距離を取れるように援助をする。

・今までぎりぎりの所で決断するのを避けてきた方には、決断ができるようにトレーニングを。

・人の幸せの為に一生懸命に生きてきた方には、その頑張りを自分を幸せにする為に向けてもらうように励まし、援助をする。etc

このように今まで身につけてきた心の反応パターンの幅を広げて、

新たな反応を学び直していくことを再学習といいます。

 

カウンセリングではこの再学習の視点でいろいろな取り組みが行われています。

認知行動両方の認知の歪みを修正するというものも、

この再学習に含まれますし、催眠療法によって体験の上書をしたり

新たなリソースを追加して乗り越えられなかった体験を

乗り越えられるように援助することも再学習ですし、

コミュニケーションパターンを学習することも再学習です。

 

このように再学習は色々なカウンセリングで行われているのです。

もしこの「再学習」という言葉がピント来ない場合は、

こころの癖を直すといったニュアンスの方が分かり易いかもしれませんので、

ご自分が理解しやすい方を採用して下さいね。

まとめ

このようにカウンセリングでは、

「感情のわだかまりの解消」と「再学習」の二つが行われているのです。

感情のわだかまりだけを解消してもうまくいかない場合は、

再学習をプラスして行いますし、

感情のわだかまりがそこまで大きくなく、

こころの癖が今の悩みに直結している場合は、

こころの癖の方を直接扱ってカウンセリングを行っているのです。

 

そして、世の中には色々なカウンセリングの種類がありますが、

集約すると多くの技法や療法はこの二つの視点で行われているのです。

 

もっと詳しくはカウンセリングを学びたい方は、

こちら「心理カウンセリングを初めて学ぶ方へ」の記事をご覧くださいね。

・JCA カウンセリング・傾聴スクール 講師 ・カウンセリングルームこころ音 カウンセラー
元引きこもりのカウンセラー。現在は講師として、毎週(土)講義を行ってる。また、都内のクリニックでカウンセリングも行っている。目指すは、「記憶に残らないカウンセラー」。カウンセラーのおかげより、自分の力で前に進めた実感を持ってほしい。ただ、理想への道のりは長い!
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