いくらこちらが労おうと、
いくら受け止めてもらおうとも、
心の傷が癒えないことがあります。
いくら外側からの承認があっても、
いくら外側からすごいと褒められても、
いくら外側から愛されたとしてもです。
なぜかというと理由はシンプルです。
それは外側の人が何と言おうと、
「自分」が自分を受け止めて、
認めることが出来ないと、
外側からどう働きかけても、
結局は、その傷は癒えないからです。
そう僕たちは、100%外側の世界によって満たされることはあり得ないのです。
でもこれは、自分の内側の世界に対しても言えるのです。
自分で自らのその傷も愛し、
自分を受け入れることが出来たとしても、
全てを自分の内側の気持や湧き上がるもので、
満たす事が出来るかというと、
それらで100%満たされることなんてできないのです。
もし僕たちが、僕たちの内側の中ですべてが完結され、
全てが満たされるのだとしたら、
この世の中には、思いやりや優しさは必要ありませんし、
誰かを好きになったり、誰かと絆をつなぐ必要もないでしょう。
僕たちには、人と人の「絆」があるから、
だからこそ、僕たちは自分を受け入れることも出来るのです。
関係性の中で、自分の居場所を見出す事が出来るのです。
自分だけでも、相手だけでもダメなのです。
お互いに必要なのです。
凸凹がちょうどいいのです。
世の中、なんだかよくできているのです。
だから外側の世界”だけ”でもダメで、
自分の内側の世界”だけ”でもダメなのです。