『上手くいっている事へ目を向けてもらうたった1つの聞き方』

「出来ていることに目を向けましょう。」

なんてよく言われませんか?

また、話を聴く時は、

出来ないことではなくて、

出来ていることに目を向けましょう。

なんてこともよく言われますし、

そのように学んだ方も多いと思います。

が、しかしですね。

だが、しかしですね。

「自分なり上手く出来たことは何だと思う?」

「どこの部分が出来たと思う?」

と伝えても、すぐに出来たことが出てこない。

なんてことはざらにあるのです。

それは、出来なかったという体験が意識の前面に上がっているからです。

だから、出来たことへと目を向けることが難しいのです。

自分は出来なかったと思っているからです。

こういう時は、

「ねぎらい」+「出来たことへ目を向けてもらう質問」

の組み合わせが安全で、

この組み合わせを用いて質問した方が、出来たことへと目を向けやすくなります。

例えば、

「そうだよね。悔しいよね。そりゃ悔しくて当然だよそれだけ頑張ったんだもん。」(ねぎらい)

「それで、そんな悔しい中でもこれだけは出来たって感じたことはなかった?」

といったように、ねぎらいつつ質問をしていく。

そうすると、いきなり受け止めずに出来たことへと直接質問をするよりも、

出来たことがより出やすくなってくるのです。

相手が出来たことへと目を向けてくれないな~…。

なんて思った時には、今回のことを思い出してチャレンジしてみて下さいね。

・JCA カウンセリング・傾聴スクール 講師 
・カウンセリングルームこころ音 カウンセラー
元引きこもりのカウンセラー。現在は講師として、毎週(土)講義を行う。
都内のクリニックでカウンセリングも行っている。