希望に光を差そう

物ごとに直面する意味。

「よく現実を見たほうがいいよ。」

という言葉を聞きます。

 

そしてこの言葉を僕自身も使ったことが度々あります。

 

この現実を見たほうがいいという言葉は、

僕たちが相手の話しを聞いていて、

相手が何かから逃げているような、

何かを避けているような感じがする時に使いますよね。

 

つまり何かに向き合った方がいいよ。

 

ということなのです。

 

そしてその何かと現実的に「直面する」には準備が必要ですし、

何でもかんでも直面すればいいというものではありません。

 

先日もカウンセリングをしている時、

こんな場面がありました。

 

それは、カップルカウンセリングをしていた時のことです。

パートナーの女性「彼はやりたいことがあった時に、やれないところがあって、それって過去の嫌な体験を乗り越えてないから、乗り越えられないんだって本で読んで…。彼そういう所があるんです。やりたいのにやりきれないというか…。それってやっぱり関係あるんですか?」

こんなことを質問されたのです。

確かにその方は仕事が続かず、やりたいと言っては辞めてしまう所があります。

ただ、それをカウンセラーが「そうですね。乗り越えられてないからです。」と言ってしまえば、

それが現実味を帯びてきますし、たとえ本人がそう感じていたとしても、

過去の体験を乗り越えられず、避けている自分という意味づけは、

本人の意志や希望を奪ってしまいます。

 

勿論、本人がそれを自覚した上で

その過去の嫌な体験というものを具体的に意識していて、

それに対して乗り越えていきたいといった場合は、

それと向き合うことはとても大切なことです。

 

ただ、今回のケースではそれは明らかに本人の中では

問題として認識しているわけではなく、そのパートナーが問題視していることでした。

 

その為、僕はこのように答えました。

僕「あ、それは間違えていますよ。やりたいことがあるのに気が進まないのは、やってみてダメだと思ったショックを受けるじゃないですか。それが大切であればあるほど、そのショックは大きいものです。だから乗り越えられないのではなくて、本当にそれがやりたいからでしり込みしてしまうのであって、過去の嫌な体験を乗り越えてないからではないんですよ。」

といったようにです。

 

その彼には、新たにやりたいことがありました。

きっとそれを大切にしたいのだと僕は感じ、

そのように声を掛けたのです。

 

何でもかんでも過去のことが関係しているわけではありません。

 

何でもかんでも向き合えばいいというわけでもありません。

 

そして、もし向き合うのなら、

それは辛い現実としてではなく、

乗り越えがいのある現実として、

向き合いたいじゃないですか。

 

乗り越える価値があるものとして。

 

僕は、自分が悩んだ時に、

そんな風に接してもらいました。

 

なかなか地方のセミナーにいって馴染めない時も、

「野川さんは、馴染めないんじゃなくて、今は馴染む必要がないんじゃないかって思います。だって野川さんは、ここに自分の為に来たのですから。こういう時に一人でいる方が大切ですよ。」

引きこもりの自分を受け入れられなかった時も、

「野川さんは立ち止まる必要があったのです。レールから外れるのは勇気がいります。私は出来なかった。野川さんは勇気をもって立ち止まり、それまでの人生にノーと言ったんですよね。すごい勇気だと思います。」

といったように沢山いろんな言葉を立ち止まる度にかけてもらいました。

 

それは今でも僕の財産です。

 

物ごとには必ず肯定的な側面があります。

問題は成長する為にやってきます。

 

希望に光を差そう。

 

勿論、出来ない時もあるけれど、

それでも希望に光をさせるように、

その人の光を見る努力をしよう。

 

僕たちには闇に慣れ過ぎなのだ。

・JCA カウンセリング・傾聴スクール 講師 ・カウンセリングルームこころ音 カウンセラー
元引きこもりのカウンセラー。現在は講師として、毎週(土)講義を行ってる。また、都内のクリニックでカウンセリングも行っている。目指すは、「記憶に残らないカウンセラー」。カウンセラーのおかげより、自分の力で前に進めた実感を持ってほしい。ただ、理想への道のりは長い!
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