カウンセリングはたった一瞬。

 

カウンセリングで人と関わる時間は、

長くても90分程度です。

 

それも2週間に1回とか、一週間に1回とかですから、

長い長い人生で見ると、本当に一瞬です。

 

僕たちカウンセラーや相談してくれる方は、

その一瞬に願いや想い込めて、互いに関わるわけです。

 

その一刻の時間が終わると、

僕たちは日常へと帰っていきます。

 

そう、僕たちの舞台は今この瞬間も続いている

日常の時間ですから、

その舞台へとおもいおもいの気持ちを抱きしめて、

それぞれ日常という舞台に帰っていきます。

 

帰ってきた日常で、僕たちカウンセラーは振り返りをして、

そのたった一刻の時間が、お互いに充実したものになるように、

願いを込めてくる方の期待に応えられるように、

後悔と反省を時に繰り返し、精進の毎日が日々始まっていきます。

 

一方で、相談に来てくれた方は、

いよいよ”一人”で自分と向き合い、

自分の心のテーマと向き合う時がきます。

 

上手く乗り越えられる時も、

乗り越えられない時もあります。

 

それでも、懸命に乗り越えようと、

自分と向き合い、

恐怖を抱えつつ、

みんな向き合っています。

 

そして、ここで忘れてはいけないのは、

僕たちの気持ちは日々移り変わるもので、

「お互い」に影響し合っているということです。

 

会社で、学校で、家で。

僕たちは色んな所にその足を向け、

生活をしています。

 

そこには沢山の「人」がいます。

そして、沢山の「刺激」があります。

 

僕たちは、

そんな沢山の「人」と出会い、

沢山の「刺激」を受け、

互いに影響しあっています。

 

だから、これまで上手くいっていたことが、

上手くいかない時もあります。

逆に、これまで上手くいっていなかったことが、

上手くいく時もあります。

 

これまでの考え方が変わる出来事が起きたり、

決意を新たにする出来事も起きることもあります。

 

そう、僕たちが生きている”日常”は、

色んなことが起きます。

 

カウンセリングという時間は、

その”日常”のほんの一瞬。

 

だから、日常に与える影響は少ないかもしれない。

だけれど、その一瞬が関わるあなたにとって

価値あるものであるように。

そんな願いを込めて、僕たちは関わっているのです。

・JCA カウンセリング・傾聴スクール 講師 
・カウンセリングルームこころ音 カウンセラー
元引きこもりのカウンセラー。現在は講師として、毎週(土)講義を行う。
都内のクリニックでカウンセリングも行っている。