『葛藤と選択と価値と。』
葛藤が強ければ強い程、
変化への抵抗も強くなる。
葛藤が強いということは、
どっちにもメリットを強く感じていて、
(勿論デメリットも)
どっちも選べない状態だ。
そんな時、人はこう考える。
葛藤を解消する=どちらか一方を選ばなければいけない。
つまり、AとBのどちらかを選んだら引き返せない。
って考えがちなのだ。
だから抵抗も強くなる。
Aを選んだらBに戻れなくなると思っているからだ。
でも、実はそんなことはないのだ。
Aを選んでも、Bに戻りたくなったら戻ればいいし、
Aを選んでも、やめたくなったらやめればいい。
もちろん、Bを選んでもAに戻りたくなったら戻ればいいし、
Bを選んでも、やめたくなったらやめればいい。
どっちを選んでもいいし、選ばなくてもいい。
援助側がこういうスタンスを持てるかどうかは、
援助の成否に大きく影響するのだ。
つまりどっちでもいい。
どっちを選んでも、選ばなくても。
AにもBにもメリットとデメリットがある
ということをニュートラルに見えてること。
これが大切なのだ。
だからどっちを選んでも一緒であって、
どちらを選んだとしても、
選ばなかったとしても
やはりそこにメリットとデメリットがあるから、
どっちでも一緒。
どっちを選んでも、
どっちにも価値がある。
どちらを選んでも、
そこに向き合うことの価値は必ずあるのだ。
本人が選んだ方向で、
本人がその価値と向き合えるように援助する。
それも一つとても大切なことなのだ。