コミュニケーションにおいて、

相手に合わせるというコミュニケーションは大切です。

例えば相手の価値観とか、相手が信じていることとか、

相手が大切にしているものや気持ちをこちらも大切にしたり、

相手のコミュニケーションスタイルに自分が合わせる

といったペーシングをするなどのコミュニケーションが

それにあたります。

 

これらは、相手に合わせるコミュニケーションを取ることで、

相手に安心して話してもらったり、

受け止められている感じや、

自分が大切にしているものを聞き手も大切にしてくれている、

共感してくれているといったように、

合わせることで相手をより受け止めやすくなりますから、

合わせるということは、

とても大切なコミュニケーションの一つの要素なのです。

 

ただ、会話の中には合わさずに自分の意見をいうタイミングや、

合わせないことの方が大切な時もありますから、

柔軟に合わせる・合わせないを選択していくことが大切になります。

 

しかし、合わせるコミュニケーションに偏りすぎると、

相手が会話をし終えて、

言いたいことは全部言って、

会話の主導権を委ねられているのにも関わらず、

会話の主導権を取らない場合があります。

 

つまり、相手が話したい話をし終えた後に、

何か働きかけて欲しいのに、

そういった働きかけをせずに、

一緒に悩んでしまったり、

質問ばかりを繰り返してしまうことがあるのです。

 

そうすると会話の方向性が定まらなかったり、

相手はあなたの意見が欲しいかもしれないのに、

それが聞けなくて残念な思いをしたり、

そういったことにもなってしまう可能性があるのです。

 

ですから、コミュニケーションにおいては、

合わせることも大切ですが、

合わせずに、委ねられた会話の主導権を取り、

自分が話をしたり、

働きかけたりといったように

バランスを取りながらコミュニケーションをしていくことが大切なのです。

 

今日の「あ、そうだ!傾聴講座!」ではそんなお話をさせて頂きました。

次回は3/9(土)です。是非お越しくださいね。

・JCA カウンセリング・傾聴スクール 講師 
・カウンセリングルームこころ音 カウンセラー
元引きこもりのカウンセラー。現在は講師として、毎週(土)講義を行う。
都内のクリニックでカウンセリングも行っている。