土日は、心理ケアカウンセラー資格認定講座でした。
この講座では、カウンセリングのトレーニングを行っていますが、
昨日は、「明確化」のトレーニングを行いました。
明確化というのは、端的に言うと「具体的に」聞いていく。
ということです。
言葉の意味を明確にしていったり、
相手の心理的な現実を明らかにしていく作業が明確化です。
相談者が語ることというのは、
あくまでその方を通してみた現実でありますので、
事実と異なることが間々ありますし、
援助側の現実や認識と異なっている場合があるのです。
その為、その相談者の心理的な現実を明らかにしていく必要があるのです。
悩みがぐるぐるしてしまう場合や、
お互いに一緒にぐるぐるしてしまう場合は、
この明確化がなされていなく、
抽象的なまま話が進んでしまっている。
なんてことも起きている場合が多いのです。
例えば、「自信がないんです。」
といった相談があったとしましょう。
それで”自信”をどうにかして上げたい。
そんな方がいたとしましょう。
こういった場合、
自信という言葉が本人にとって何を意味しているのか、
自信がないというのは、具体的にどの場面についてなのか、
どの対象に関してのことを自信がないといっているのか、
といったことを吟味されないまま、
どのようにしたら自信が上がるんだろう?
といった話の流れになることが多いかと思います。
するとお互いに自信についての共通認識がなされないまま
話が抽象的に進んでしまいますし、
自信がないということで具体的に何が困っているのか?
自信がないという行動は具体的にどのような行動なのか?
も吟味されないまま援助が進み、
やはり方向性が定まらずにぐるぐるとしてしまうことがあるのです。
ですから、昨日はそうならずに
そのぐるぐるを抜けて出て援助の方向性を互いに認識できるように
「明確化」のトレーニングを行いました。
具体的にどのようなことを行ったかというと、
例えば先程の「自信がない」ということが、
どのような意味を指しているのか?
どのような行動のことを自信がないと感じているのか?
また、自信がないことで一番最近困った場面を聞いていく、
その聞いた場面でどのような反応をし、
どのようなやり取りがあったのかを聞いていく、
ビデオトークというカウンセリング技術のトレーニングも行いました。
ビデオトークというのは、
日常では使えませんがカウンセリングではとても大切なスキルです。
具体的なやり取りをビデオでみるように再現をしてもらう。
そうすると、相手がどのような行動をその時にしていて、
どのような反応を自他がしたのかがわかってきます。
すると相手やクライアントのコミュニケーションパターンや、
心の癖や感情などのカウンセリングの援助において
とても大切な要素を理解することができるのです。
心理ケアカウンセラー資格認定講座では、
このように様々なカウンセリングのトレーニングを行っていきます。
次回は、10月末からです!
詳しくはこちらです。
