涙を沢山流して、

わんわん泣いていると、

悲しく見えることが多いですが、

実はその悲しみに中には、

怒りが混じっていることがありますし、

そういった怒りは、嫌なことをされた相手へと向いています。

 

ずっとそうやって外に向かって怒りを向けることも大切でし、

その怒りの根底にある自分の内面に気持ちに意識を傾けることも

さらに大切です。

 

その為、冒頭のような方が相談に来てくれた時は、

敢えて「して欲しくないことを沢山されて嫌でしたね。」

「傷つけられましたね。」

「どんなことが嫌でしたか?」と聞いたりして、

悲しみではなくて、

自分がされていやだったことに意識を傾けてもらい、

その嫌だったことを感じることで、怒りをまずは出してもらうことや、

その先に「本当はこうしたかった、して欲しかった」

といったような期待を言葉にしてもらうことで、

その怒りの奥にある大切な気持ちに思いを向けてもらう。

 

そんな援助方法もあるのです。

 

相手は、悲しいのではなくて怒っているのですから、

本来向くべき気持ちに意識を向けられるように、

本当に感じるべき気持ちを感じられるように、

そんな援助の仕方が有効な時もあるのです。

・JCA カウンセリング・傾聴スクール 講師 
・カウンセリングルームこころ音 カウンセラー
元引きこもりのカウンセラー。現在は講師として、毎週(土)講義を行う。
都内のクリニックでカウンセリングも行っている。