涙を沢山流して、
わんわん泣いていると、
悲しく見えることが多いですが、
実はその悲しみに中には、
怒りが混じっていることがありますし、
そういった怒りは、嫌なことをされた相手へと向いています。
ずっとそうやって外に向かって怒りを向けることも大切でし、
その怒りの根底にある自分の内面に気持ちに意識を傾けることも
さらに大切です。
その為、冒頭のような方が相談に来てくれた時は、
敢えて「して欲しくないことを沢山されて嫌でしたね。」
「傷つけられましたね。」
「どんなことが嫌でしたか?」と聞いたりして、
悲しみではなくて、
自分がされていやだったことに意識を傾けてもらい、
その嫌だったことを感じることで、怒りをまずは出してもらうことや、
その先に「本当はこうしたかった、して欲しかった」
といったような期待を言葉にしてもらうことで、
その怒りの奥にある大切な気持ちに思いを向けてもらう。
そんな援助方法もあるのです。
相手は、悲しいのではなくて怒っているのですから、
本来向くべき気持ちに意識を向けられるように、
本当に感じるべき気持ちを感じられるように、
そんな援助の仕方が有効な時もあるのです。
