聴くことも大切ですが、
それでもあまりうまくいかない場合は、
実際に体を動かしてみる取り組みが大切です。
その中で、エンプティチェアというテクニックがあります。
よくカウンセリング中に僕自身が使う技術です。
これは、ゲシュタルト療法で空き椅子の技法といわれ、
葛藤の解消にもちいられたり、怒りや悲しみなどの気持ちを出すために用いられたり、
様々なカウンセリングの場面で用いられている技術です。
空き椅子のゆえんは、誰も座っていない空き椅子を用意して、
そこに怒りを向けている相手にすわってもらったり(イメージしてもらう)するからです。
もちろん、相手の席に座ってもらうこともありますが、
これはロールプレイのように“演じる”わけではなく、
“相手になってみる”という取り組みであり、
何よりも自分の気持ちを感じて、自分に気づいたり、
解消したり、過去の未完了な体験を完了させたり、
葛藤を解消するために主に用いられます。
また、汎用性が高い為、
コミュニケーション技術のトレーニングでも用いられたりすることもあります。
僕自身もよくこのエンティティチェアテクニックを使いますが、
実際に頭で考えるだけではなく、体を動かしたり、イメージを使ったり、
相手との関係を空間的に表現してもらったり、
実際に相手に言葉をかけてもらうという行動もしてもらったりもしますので、
聴くだけでは難しい場合にも有効な場合が多くあります。
ただ、このテクニックはかなりトレーニングをしてから用いないと、
気持が出すぎてしまったり、パニックになったりすることもありますから、
すぐに出来るというものでもなく、使いこなしていくにはかなりの臨床経験が必要です。
それは、上記のような注意点も勿論ありますが、
瞬間瞬間に揺れ動いていく相手の気持ち気付き、
そういった気持ちによって展開を変えていったり、
臨機応変に対応する必要があるからです。
この臨機応変に対応するには、まずは型や原理を覚えてそれができるようなってから、
となりますので、まずは型や原理を覚えて身につけることが大切です。
心理ケアカウンセラー資格認定講座では、このエンプティ・チェアを用いて
怒りや悲しみを解消する取り組みをトレーニングしていきます。
2018/4/14(土)スタートとなりますので、ご都合合う方はお越しくださいね。
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