カウンセリングをしていると、一人でどうしようもない程苦しんでいる方と出会います。
相談できる相手がいないということは、
それだけで苦しみの一つにもなりますが、
苦しい時は、人を頼っていいし、頼るべきだと僕は思うのです。
誰かを頼ることは悪いことなのでしょうか?
誰かに頼るのは悪い気がして…。
そんな言葉を聴く事がありますが、それは全くの勘違いです。
人は頼られると嬉しいのです。
人は実は本当は誰かの役に立ちたいのです。
ですから、相談されることは嬉しいのです。
頼られていると感じるからです。
そして何よりも、大切な人が苦しい時、
僕たちは大切な人の為に何かしたいと感じるのです。
ちょっと想像してみて下さい。
大切な家族や友人、恋人が苦しんでいる姿を。
その姿を思うと、力になりたいという気持ちが湧いてきませんか?
きっと湧いてくると思います。
僕たちは、大切な人が苦しんでいる時、
力になりたと感じるのです。
誰かが苦しんでいる姿に人は耐えられないのです。
それが大切な人であればあるほどに。
だから今もしあなたが苦しんでいるなら、
誰かを頼って下さい。
頼るという言葉に抵抗があるのなら、協力を求めて下さい。
苦しみは、一人で抱えているとますます大きくなりますが、
誰かに受け止めてもらうとほっとして、少し少なくなってくるのです。
ただ、誰かを頼る前に一つだけ。
しっかりと受け止めてもらえる人、
話を聞いてもらえる人を選んでくださいね。
せっかく頼っても、受け止めてもらえないと
今の状態だけでも苦しいのに、さらに余計な苦しみをおってしまうからです。
もし身近にそういう人がいない場合は、
相談業をお仕事にしている方に話を聞いてもらってみて下さい。
それはとても勇気がいることかもしれませんが、
ちょっとの勇気を振り絞って相談しに行ってみて下さい。
話を聞いて受け止めてもらう経験は、とっても大切でかけがえのないものですし、
一人ではどうしようもない時、誰かを頼ったり協力を求めたりするのは当然のことなのです。
カウンセラーになった今でも僕はたまに相談に行きます。
それはやっぱり一人ではどうしようも出来ない時があるからです。
僕たちは一人で生きてはいけません。
困った時や、苦しい時は、誰かを頼っていいのですよ。