「先生、あの映画に出ていたタクシーを見たんですよ。」相手の世界観を大切に傾聴する。

そう僕の目の前で語る方は、現実にはありもしないタクシーの話をしはじめました。

少し戸惑いながらも僕は、

「えぇ~、ほんとにいたんですね。どこで見たんですか?」

って答えたのでした。

 

この方の話を聞いて、あなたは「頭がおかしい人なんじゃ?」

って、そう思いますか?

もし、そうならちょっとお待ちくだされ。

 

僕たちは信じたいものを信じる傾向があります。

あなたが大好きな人がいて、

「あの人は絶対に、優しい人だ。」って、

信じてやまなかった時に、

友人から、

「いやいや、全然優しくないって、昨日なんてあの人○○って人に言ってたし。」

という話しを聞いても、

「いや、そんなことはない。きっと何かあったに違いない。そんなことを言う時だって人にはあるもん!」

って、そう言い返して信じないでしょ?

 

なぜなら大好きで、優しいって信じたいから。

 

それでね、優しいって信じている人に、

あなたから見た真実を伝えるのは、ちょっと残酷でおせっかいです。

それが時に優しさになることも勿論あるけれど。

 

このことをお話する為にちょっと別のお話をしましょう。

 

あなたは小さいころサンタクロースがいるって信じていましたよね?
※本当にいるかいないかは別の話です。

僕は小さいころ信じていました。

だからクリスマスは毎年の楽しみでした。♪

そんな子供を見て、

あなたは、「サンタさんなんていないんだよ?」っていいますか?

きっと言わないですよね?

だって、信じていて嬉しそうで幸せそうだから。

それを崩そうなんて思わないでしょ?

 

冒頭のお話も同じです。

相手が信じている世界があって、

それで人生うまくいっていれば、

それはそれでいいんじゃないかって、

僕は思うのですよ。

 

それをそのタクシーが現実にないからって、

その人の世界を壊すことって残酷だって僕は思うのですよ。

「壊した先に責任とれんの?」って、思うのですよ。

 

”真実”かどうかは僕たちが決めるものではなく、

相手が決めるものですから、

相手が”真実”だと思っている世界があったなら、

それはやっぱり真実なのです。

 

それでうまくいっているなら、

無理に世間一般的な”真実”を相手に押し付けて、

その世界を壊す必要って僕はないと思うのです。

 

それって、せっかく子供がサンタからもらったプレゼントで喜んでいるのに、

隣りで「それって実はサンタじゃなくてあなたの○○がくれたんだよ…。」って、

そういうのと似ている気がします。

 

そして、もし仮にもし、うまくいっていなくても、

そう信じることでなんとか自分を保っているなら、

その真実もやっぱりその人には必要なのです。

 

壊したら、もう戻れないのです。

 

だから、もし壊すなら…、それにとって替わる真実を一緒に創り上げていく、

もしくは、用意する。

くらいの気概が必要じゃないかなって僕は思うのです。

 

壊すだけなら誰だってできるのです。

 

だからこそ、

「壊さずに如何に相手の世界観を大切にするのか」

ってことがとっても大切なんじゃないって、

僕は思うのです。

・横浜実践心理学教室 講師 ・カウンセリングルームこころ音 カウンセラー

元引きこもりのカウンセラー。現在は講師として、毎週(土)講義を行ってる。 目指すは、「記憶に残らないカウンセラー」。カウンセラーのおかげより、自分の力で前に進めた実感を持ってほしい。ただ、理想への道のりは長い!

お読み頂きありがとうごいました。

心を込めて丁寧に聞く力を育む方法をお届けしています。
また、ちょっと落ち込気味な心に効くコラムもお届けしています。

・新着情報や新しい講義情報をいち早くお届け!
・メルマガだけの記事が沢山あります。
・メルマガ読者様にしか流さないお得情報も配信!

是非ご登録下さいね!ご登録は下のフォームよりお願い致します。
メルマガ登録
メールアドレス
powered byメール配信CGI acmailer