共感とは何でしょ?

よく人の話を聞く時に、共感して話を聴いた方がいいよ。

とか、そんなことを聞きますが、では実際に「この共感って何なの?」

ということを正しく説明できる人は実は少ないんです。

多くの人が実は、共感しているようで、同情しています。

共感を理解するには、まずはこの”同情”から理解しましょう!

同情とは、自分の体験から相手を理解する試み。

さて、この同情ですが、世間の悪いニュースを見て口にする言葉の多くはこれに当たります。

「あんな事件に巻き込まれて大変だね。辛いね。」

また、友だちが失恋をして辛いと相談してきた時に、

「あぁ、わかるその気持ち!”私も”振られた時辛かったもん。」

というような言葉も同情です。

 

一見振られたケースだと共感しているように聞こえますが、

実は、これも同情です。

なぜなら同情は、自分の枠組み(経験・記憶など)によって、

相手を理解する試みのことで、

相手と自分の気持ちは同じであるという前提に立っています。

そして、同情には若干の哀れみ含まれます。
(そう、ちょっとだけ上から目線なのです。「かわいそうに…。」といったように。)

 

そう、同情とは、自分の体験に照らし合わせ、

そういう体験を自分がしたら相手も同じような気持ちなんだろう。

というような理解の仕方をするのです。

 

相手を理解しようとするときに、自分の目線(自分の体験や記憶などの枠組み)から、

理解しようとするんですね。

ということはですよ。同情は自分目線なのです。

 

そして、そりゃ大変だね。かわいそうだな…。

というような哀れみも含んでいますが、

相手はかわいそうな人ではないのです。

相手は理解して欲しいのであって、哀れんで欲しいわけではないんです。

 

では、相手を理解しようとし、共に感じようとする共感とは何なのんでしょう?

共感とは相手の枠組みで気持ちを理解しようとすること。

同情が自分の枠組みから理解しようとする試みなのに対して、

共感は、相手の枠組みから相手の内的状態(思考や感情など)を

理解しようとする試みです。

 

自分の体験したことや考えなどを一旦脇へ置いて、

相手の気持ちを理解し、感じようとすることです。

 

先の例だと、振られて辛いと言っている友人に対して、

振られたら誰だって辛いだろう。(考え)

私も振られた時辛かったからそうだよ。(自分の体験)

といような自分の考え・体験を一旦脇に置きます。

 

なぜ一旦脇に置くのかというと、

それはあくまで自分の考えや体験であって、

目の前の相手の体験や考えではないからです。

 

そして、そのつらかったという気持ちは相手のものではなく、自分のものなのです。

その体験を抱えたままだと、相手の本当の気持ちを見逃してしまいます。

”あなたと目の前の友人は違う人なのです。”

ついつい僕たちはそこを忘れてしまい、自分の辛さを通して相手を見たりしますが、

それでは”相手の本当の辛さ”が見えないんです。

自分が体験した辛さではなく、相手が”今”体験している辛さに意識を向ける。

相手の本当の辛さを感じていくには、

自分が体験した辛さを通して、相手を見ようとするのではなく、

相手が”今”感じている辛さに意識を向けることが大切です。

 

共感ができるかは、どれだけ意識を相手に向ける事ができるかで決まります。

そして、どれだけ相手の今の気持ちを感じようとするかで決まります。

そしてそして、その気持ちをあたかも自分事のように感じること。

それが共感です。

 

あたかもという性質があるのも共感のポイントの一つです。

あたかもというのは、相手が今感じている気持ちはこうだ!ではなく、

きっとこのような辛さを感じているのだろうということです。

間違っても、そんなこと起きたら辛いよ。当たり前だよではないんです。

 

最後に、共感においてはもう一つ大切なことがあります。

共感は”お互い”に感じることが出来て初めて成り立つ。

ということです。

これは、どういう事かというと、

自分の枠組みを一旦脇に置いて、相手に意識を向けて、

相手の今の気持ちを感じようとして、その気持ちを自分の事のように感じたとしても、

それは共感ではありません。

 

なぜななら、”共に感じ”てないからです。

それだと片方向の理解になってしまいます。

同情と変わりませんね。

 

では、共に感じるということはどういうことかというと、

その相手の気持ちをあたかも自分のことように感じる事が出来たなら、

それを言葉にして伝えてみるのです。

 

「それは、本当に大変だったね。目の前が急に真っ暗になるような、そんな感じが話を聞いていてしたよ。」

というように、相手の話を聞いていて感じることができたことを相手に伝えるんです。

そして、伝えてみて相手が共感してくれていると感じる事が出来た時、共感は成立するのです。

そう、共感は双方向なのです。

 

つまり、こちらがいくら相手の気持ちを感じる事が出来たなと思っていても、

相手が実はそういう気持ちではないということであれば、それは共感ではないということです。

 

共に感じるという字のごとく、

共感とは、お互いに感じる事が出来て初めて成立するコミュニケーションなのです。

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・横浜実践心理学教室 講師 ・カウンセリングルームこころ音 カウンセラー

元引きこもりのカウンセラー。現在は講師として、毎週(土)講義を行ってる。 目指すは、「記憶に残らないカウンセラー」。カウンセラーのおかげより、自分の力で前に進めた実感を持ってほしい。ただ、理想への道のりは長い!

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