一歩先を行く。

カール・ロジャースさんが

どれだけ正確にオウム返しをしていたかは、

僕はyoutubeや本でしかいてないので、

限られた範囲でしかわかりません。

 

ただ、結構言い換えたり、

相手の一歩先を行く表現をしていることが多いような

そんなような印象を僕自身は受けているのです。

 

そしてこの一歩先を行くフィードバックは、

傾聴でいう所の感情の明確化にあたるのでしょう。

 

こういう文章の流れだと、

オウム返しに対して否定的な印象を持たれるかもしれませんが、

僕は否定的なわけではありません。

 

なぜならオウム返しは、僕たちは自然に会話の中でやっていて、

役立っているからです。

 

意識しないだけで、会話の中でオウム返しを自然としている人は沢山いますし、

それで相手に聞いているよというメッセージを与えていますし、

会話自体が盛り上がったりも、落ち込ませたりもしますから、

会話の大切な役割を果たしていると僕自身は感じているのです。

 

嬉しかったことを、

「いやぁ、それは嬉しいよ!」と言われると、

喜びを共有できているみたいで嬉しい。

 

ちょっと言葉にした「あの人嫌なんだ。」

という言葉を相手から「嫌なんだ…。」と繰り返されると、

なんだか心がドキッとする時があるじゃないですか。

 

このように会話の中でオウム返しは生きているのです。

そもそもオウム返しは、技法と呼ばれる前は、

もうずっと遙か昔から僕たちの会話の中に沢山生まれていましたからね。

 

そう昔から有効な会話の伝え返しの手段だったのです。

 

ただ悩み相談などにおいて、

ずっとオウム返しをしていることが効果があるのかというと、

それはちょっと△マークを付けざるをえませんし、

ただずっとオウム返しをしている場合は工夫した方がいい場合があります。

 

なぜなら、オウム返しは一種の呼び水のようなものだからです。

 

同じ刺激(相手が言った言葉)で、

呼び水のように相手の気持ちや想いをあふれ出てくることもありますが、

その刺激(相手が言った言葉)がずっと凝り固まっている時は、

少し工夫した形で行わないと水があふれ出てこない時があるのです。

 

ですから例えば、

「上司の話をずっとまともに聞いていましたが、

受け流すことを意識したらだいぶ楽になりました。

そしたら少し冷静になれて、

他のみんなも同じような環境で頑張っているんだなってわかってきて、

いろいろと話せるようになり、

励ましてくれる人もいて自分って一人じゃないなって、

そう感じるようになりました。」

といった方がいたとしましょう。

 

この時に

「受け流すようになってだいぶ楽になったんですね。」

「自分一人じゃないなって感じることが出来たんですね。」

とオウム返しも出来ますが、

「なるほど。そうやってご自分なりに努力した結果、

自分にとって耳を傾けるべき声は誰なのか、

誰が自分の力を奪い、力をくれるのかに気づいたのですね。」

 

「少し冷静に捉えらえることができる自分に気づいて、

少しご自分の力を取り戻したように見えますが…。」

 

「そうすると、すべて従い鵜呑みにする必要はないと気づいたわけですね。」

 

「一人じゃないって気づけて心を少し開く事が出来たら、

大切なことに気づけるようになったんですね。」

 

と相手の気持ちの一歩先を行ったフィードバックも出来ます。

勿論こういったフィードバックは、

相手の現実にそぐわない場合がありますが、

時にただオウム返しをするよりも上手くいくことがあります。

 

そして、何よりもその相手の言葉の中にある力強さや意図を汲んで

伝え返していく。

そんなコミュニケーションの方が僕は好きですし、

その場で感じたことを言葉にしていく。

 

そしてお互いに相手の気持ちに触れていく。

 

そんなコミュニケーションが出来たら理想だなと、

僕はそう思うのです。
※僕自身の好みで恐縮です。(汗)

 

だからオウム返しもただ語尾や単語を繰り返すだけではなく、

時に一歩先の気持ちを先取りして、

その言葉の中にある相手の力強さを汲んで、

それを”オウム返し”していく。

 

そんなコミュニケーションが大切なのではないでしょうか。

・JCA カウンセリング・傾聴スクール 講師 
・カウンセリングルームこころ音 カウンセラー
元引きこもりのカウンセラー。現在は講師として、毎週(土)講義を行う。
都内のクリニックでカウンセリングも行っている。
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