傾聴基礎コース

昨日は、傾聴基礎コースの最終日でした。

最終日は「総合練習」です。

 

今までの振り返りをさっとしつつ、

実際に練習の時間を取ったり、

受講生が知りたいことに対して、

知識の提供をしたりと、

あっという間に時間が過ぎました。

 

実際に練習として取り組んだのは、

受講生全員が共通して取り組みたいと伝えてくれた「ねぎらい」です。

 

ねぎらいは、やっぱり関心が強いようです。

 

そして、3人一組に分かれて、

一人はカウンセラー役、

もう一人は、クライアント役、

もう一人は、観察役になり、

それぞれ話を聴いてねぎらいの言葉を言うトレーニングをしてもらいました。

 

さて、このトレーニングはカウンセラー役がメインですが、

クライアント役の方もいい経験になるのです。

 

それは、しっかりとクライアントとして話を相手にして

受け止めてもらったり、ねぎらいの言葉を受け取ることで、

ほっとしたり、気持が少し楽になったり、

逆にこの言葉はあまり届かなかったなとか、

そういったリアルな体験をするということは、

後の財産になるからです。

 

その為、受講生の方には、

「出来るだけ、気持ちが出るお話をしてください。但し、パンドラの箱は空けないでくださいね。話せる範囲で構いませんが、今自分が本当に頑張ってきたことや労わって欲しいこと、分かって欲しいことを話すことはとっても大切ですから、カウンセラー役の人も大切にお話を聞きますが、クライアント役の人も大切に話してくださいね。」

と声を掛け、実習に入って頂きました。

すると、皆さんいつも以上に真剣に取り組んで下さり、

とってもいい実習になりました。

 

さて、実習で一つ気になったことがあるのです。

それは、度々出る「辛かったですね。」の言葉です。

この言葉は、日常生活でよく使われるとても便利な言葉ですが、

相手の体験を大雑把に一言でまとめすぎという側面もあります。

 

確かに辛かったでしょう。

でも、その辛さにもいろんな種類がありますよね。

 

例えば、

人に理解されない辛さや、

人が離れていく辛さや、

自分の頑張りが認められない辛さや、

大切な人が亡くなってしまった辛さや、

思うようにいかない辛さなど、

いろんな辛さの種類があるわけです。

 

そして、それを「どのようにつらい」と感じたのか、

というプロセスや感情がその辛さにはあります。

 

人から理解されないは辛さの場合、

人から理解されないことで、

孤独感を感じたかもしれない。

それにより寂しさもあったかもしれない。

背景には自分なりに工夫したけれど、拒否されたことがあったかもしれない。

 

悲しみを感じたかもしれない。

背景には、分かってくれると思っていたのに分かってくれない、

分かり合えないという事実に直面したことがあったかもしれない。

 

分かって欲しくて怒りを感じたかもしれない。

背景には、分かって欲しくて何度も繰り返し、

自分の気持ちを声を大にして伝え、

それでもわかってくれないけれど、

諦めきれない気持ちがあるかもしれない。

 

でも「辛かったですね。」の一言は、

その辛さに隠れている背景や感情やその種類を

すべてひとくくりにしてしてまうのです。

 

「大変でしたね。」のその一言も同じです。

 

もちろんこれらの言葉が有効な時も沢山ありますが、

どのような辛さだったのか、

どのような大変さだったのか、

少なくとも声を掛ける側は、

相手の体験や想いや気持ちに思いを馳せて、

感じることが大切なのではないでしょうか。

 

その為、実習では「”どのように”辛かったと思いますか?」と、

敢えて質問をして、その辛さに思いを馳せてもらいました。

 

すると、今までひとくくりにしていた辛さがどのようなものか、

少しずつ分かってきます。

 

そして少しずつその辛さが紐解けていくと、

相手に届けるねぎらいの言葉も変わっていくのです。

 

辛かったですねの一言ではなくて、

より相手が感じている辛さに寄り添った形で。

 

そう、ねぎらいの言葉を掛けるその前に、

「辛かったですね。大変でしたね。」

とその言葉を掛けるその前に、

どのような辛さか、どのような大変さだったかに

僕たちは思いを馳せる必要があるのです。

 

そうやって思いを馳せた先に、

その人そのものに届く言葉が掛けられるのです。

 

そんな言葉がけのトレーニング”も”傾聴基礎コースで行っています。

その傾聴基礎コース次回は9/1(土)スタートです。

 

一緒に相手に寄り添うその聴き方を身につけていきませんか。

・JCA カウンセリング・傾聴スクール 講師 ・カウンセリングルームこころ音 カウンセラー
元引きこもりのカウンセラー。現在は講師として、毎週(土)講義を行ってる。また、都内のクリニックでカウンセリングも行っている。目指すは、「記憶に残らないカウンセラー」。カウンセラーのおかげより、自分の力で前に進めた実感を持ってほしい。ただ、理想への道のりは長い!
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